問題解決
組長室に魔物化しかけの男が地面に倒れた後ソウガは
「最後の最後であっけないもんだ。こんなあっさり終わるとは思わなかった」
ソウガは地面に倒れたやつに目を向けながら言うと俺も
「そうだな。こんなやつで終わりだなんて不完全燃焼に近い。でもこんな終わり方だと逆に裏があって怖いよ」
「確かにそうだな。だがびびるなどソウガには二度とあってはならんことだ。それにお前さえいればどうにでもなるだろう?ソウガはお前のこと、もうイケてる男と認めてるんだぜ」
イケてると認めてるか。嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか。
「今回のことはソウガ的にも助かった。かりは必ず返す。必要な時は呼んでくれ。城かギルドにいるからよ」
ソウガは俺に言った後俺とカタグリ組本部を後にした。
二人でカタグリ組の本部入り口付近に着くとザムルが白髪で髭の長いのが印象的なおじさんと喋っていた。
「ザムル。そいつは誰だ」
「オヤ。きたのカイ。この人はカタグリ組の組長ダヨ」
ザムルは俺に紹介すると白髪の男は俺たちの前で頭を下げ
「今回のことはわしのふとくのいたすところ本当に申し訳ない。カタグリ組組長、スルベ・カタグリじゃ。若頭ゼンシ・カタグリはわしの息子でもある。息子のおこしたことは親が償わなければならん。息子は生きているか?」
白髪の男、スルベと名乗った男は俺たちに聞くとソウガは
「組長室にいるやつがおそらくだけどあんたの息子だ。もう人間の姿をしてないから見に行くなら覚悟しておくといい」
ソウガはスルベに言うとスルベはあらためてソウガに頭を下げ
「......息子がこれ以上やりすぎないようにしてくださりありがとうございます。あなた様の判断は正しいと思います。ですから気に止む必要はありませんよ。ソウガ殿」
「気に病んでなどいないよ。ソウガはソウガがするべきことをしただけ。カタグリ組はこれからどうするつもりでいる?」
「そうですね。組員は減りはしましたが仕事に影響はありません。ですから帝国のために働きます。そして今回のお詫びと提案なのですがカタグリ組とギルドで同盟を組みませんか?どうせわしらはもう時代遅れの組織。時代遅れは時代遅れなりに仲良くしませんか?」
スルベはソウガに提案するとソウガは
「ソウガに言うな。ソウガはギルドで最強なだけ。ギルドマスターはクマンだ」
ソウガはザムルの隣でずっと話を聞いていたクマンに言うとクマンは
「そこで俺に話を振るか?全く。スルベさんだったかな。こちらとしては大歓迎だ。あんたらを監視するという意味でも好条件だからな」




