チウルスの異能
「このようなへんな場所に連れてくるとは。やはり村人風情の考えることは違うな」
ナルクは俺にゆっくり近づいてくると手から細かいビームを連射する。
「このエリートの異能でくたばるがいい!ザコどもが」
ナルクのビームが当たりそうになると俺たちの前に壁が出現する。
「コウタ兄ちゃん。あいつどうしたらいいの?チウはコウタ兄ちゃんの思うようにこのダンジョンを想像するの!」
「俺の思うように、か。ならあいつは自分がエリートだと思ってるらしいからプライドズタズタにしてやろうか」
「まかせるの!」
ナルクはまたビームを手から放つ前にチウルスはナルクの目の前に壁を出現させる。
「こんな壁如きで何度もエリートの異能を防げると!」
ナルクがビームを放った瞬間、ナルクのビームは自分に反射し、ナルクの片腕を貫く。
「うぐぅ!」
「今の壁は異能反射の壁なの。物理、特殊な異能をそのまま自分に返す壁なの!自分の異能を受けた気分はどうなの?」
チウルスは空に丸いボールを投げるとそのボールは浮きそこからチウルスの声が響く。
「ふ、ふふ。流石はエリートの異能。こんなにも痛いとは。だがそうくるなら」
またもナルクは異能のビームを俺たちに放ち、チウルスはさっきと同じ?ような壁を立てるとナルクは
「そこだ!」
ナルクのビームは壁を避けるように曲がり俺たちに当たりそうになる。
「チウルス!危ない!」
「大丈夫なの。コウタ兄ちゃん。ダンジョンの中ではチウは無敵なの」
チウルスは俺に言うとナルクのビームがチウルスに当たる前にチウルスの前に丸い鏡のようなものが現れそれに触れるとビームはすごい勢いでナルクに向かい、先ほどの壁に当たりそうになる。
「ば、ばかめ!流石凡人!自分の異能で自殺しようとはな!エリートに攻撃をしたことを後悔でもしてるのか?」
「そんなわけないの。さっき上に浮かせたボールのおかげてまあなたの声はまるぎこえなの。それに今配置してあるこの壁は」
ナルクの異能、ビームが壁に当たった瞬間さらにビームは勢いをまし、ナルクの腕を貫通どころかナルクの片腕を消しとばす。
「ぐ、ぁぁぁぁ!エリートの!この帝国軍人でもありエリートであるこのエリートの片腕がぁぁぁ!」
「このダンジョンでチウに挑むことはバカのすることなの。おわかりなの?おバカなエリートさん」
チウルスはナルクに言うとナルクは片腕をおさえながら俺たちにゆっくり近づいてくる。
「コウタ兄ちゃん。あとは任せるの。あいつはもう戦えないの」
チウルスが俺に言うと俺はナルクにゆっくり近づきナルクの胸に手を当てた。




