捕食の世界
「面倒だな!」
俺は即座にマリネットの異能で切断糸をまわりにはり、せまりくる口がばらばらになっていく。
「まだまだぁ!カタグリ組のクルーンをなめるなよ!」
クルーンはまた壁際にある口を俺に向けてくるが俺は切断糸で徹底的に防御する。
「バカだな。俺に切断糸がある限りお前の攻撃は通らん!」
「それは、どうかな。根比べと行こうじゃないか。イツク・コウタ!」
俺の切断糸に対しクルーンは何度も何度も捕食の世界にある口で俺に攻撃するが俺は切断糸を防御に使って全てばらばらにする。
「なかなか、やるじゃ、ないか。イツク・コウタ」
「お前こそ諦めたらどうだ?このままだとただ時間がかかるだけだぞ」
「そう思うならはやくくたばってくれないか?そうすればこの世界は」
クルーンが喋っている間に俺はクルーンに近づき
「お前を殺せばこの異能世界とやらはなくなるんだろ?ならこれで終わりだ」
俺は近距離でクルーンの体全体に切断糸をくらわせ、やつは顔らへんだけは守れていたがそれ以外は守れず体はばらばらになった。
「捕食者の異能は確かに強いが俺の呪い喰いでくった奴らの異能の方がもっと強い。この糸も一部ならきれるかもしれんが十本もやれば流石にきりきれんだろう。まぁ、少しはできる方だったぞ。クルーン」
俺がそこまで言ったあたりでクルーンの異能世界は消滅し、俺はソウガ達と合流する。
「でしゃばりやがって。あんなやつソウガでも倒せたのに」
「悪いな。俺もやつとは戦う気がなかったが仕方なくだよ。だが異能世界とかはまだソウガ。お前には対処できないだろ?」
俺がソウガに対し言うとソウガは悔しそうに
「そんなものやってみなけりゃわからない。俺はイケてるからな。イケてるソウガなら」
「イケてるイケてないは関係ない。それにお前、あいつが圧をかけた時びびっていただろ?」
「このソウガがあんなやつ程度にビビる?冗談はやめてくれ。本当にクマンの顔を見れなくなる」
ソウガは俺に言った後俺とチウルス達が来た通路から誰かがゆっくりと歩いてくる足音が聞こえた。
「こんなーつまらないーやつらにー仲間がーやられてーはずかーしい」
俺たちは声の聞こえた方を振り向くとそこには一人の男が歩いており、その男はマルセとクマンをひきずりながら歩いてきた。
「マルセ!」
俺はマルセをひきづってきた男に近づくと男はマルセを俺に投げつけてきた後腰に刺していた剣でマルセに斬りかかる。俺はスルカの異能を使いマルセと俺の位置を入れ替え男の攻撃を防ごうとしたが入れ替えは間に合ったが防御はまにあわず片腕を少し派手に斬られた。




