コウタVSクルーン
「ふ、ふふ。そう。このカタグリ組は力こそが全て。力がなければ自分を押し通すことができない。たとえそれが兄貴分でもな」
クルーンは何かを思い出したかのように言うと俺の前に手を出し
「俺の異能は捕食者。俺が食ったやつの異能を得ることができる。そして俺が今持っている異能は」
クルーンは手を前に出すと俺は咄嗟にマリネットの異能、糸の異能で俺のまわりに防御の糸を張ると俺の周りの糸に少し亀裂が入っていた。
「これは、なんだ?」
「へぇ。防げたのか。俺の捕食者で食った異能で今保存しているのはスティーの兄貴の異能、風で攻撃する異能だ」
「風を扱う異能ね。それくらい別に大したこと」
「それは使い方によるよ。俺はこの異能の使い方を理解している。だからスティーから奪ったんだ。この風の異能を」
俺はクルーンに言うとクルーンは俺に接近し
「俺は遠距離戦闘はあまり自信がないが逆に近接戦闘ならほぼ自信しかない。だから俺ならお前を殺せる!」
「その俺を殺せる自信はどこからくるんだか。自分の異能に自信を持つのはいいことさ。捕食者の方な。卑怯なりによく考えて使っている。だが風の異能に関してはまだまだだな」
俺はクルーンに爆風の異能をくらわせ、クルーンの腕にまとっていた風をふきとばす。
「なっ!複数の異能を使うだと!?噂は本当だったのか」
急接近してきたクルーンは俺に風の異能で腕に風をまといながら攻撃してくるが俺はクルーンの攻撃を全て避け、すきあらば俺は切断糸でクルーンの手を切断しようとするがクルーンは風の異能を使いうまいことかわす。
「へぇ。確かにお前の風の異能は防御には向いてるかもな。だが攻撃に関しては俺には勝てない」
「冒険者風情がよく言ったもんだ。だが忘れたか?すでに俺がお前の片足を少しくったこと」
クルーンは余裕そうに俺に言うが俺はおかまいなしに攻撃してくるクルーンに対し
「切断糸」
「残念だがそれはもう効かないよ。俺の異能、捕食者は敵の攻撃異能をくうことで無効化もできる」
クルーンは俺の切断糸をくおうとした瞬間俺はスルカの異能を使い俺とクルーンの位置を入れ替え、俺は自分の切断糸の前でとまると入れ替えによって体勢が不安定になっていたクルーンの背中にマルセの異能、爆炎をくらわせる。
俺はこれで勝ったと思っていたがどうやらやつもなかなかの修羅場をくぐってきたらしく、体にかなりの火傷をおってはいたが割とピンピンしていた。
「この程度たいしたことはないな!」




