クルーン 2
「お前、まさか恩を仇で、ぐっ!」
スティーは噛まれた後その場で地面にゆっくり倒れる。
「な、んで、体が、いうこ、とを」
「俺の異能、知ってますよね?捕食者。俺がくらった奴の能力を一つだけ得ることができる。俺は魔獣の中で麻痺の攻撃を持つ魔獣の能力をとっておいたんだよ。この時のために」
「どう、いう、つもり、だ?こんな、ことを、しても、組が、弱体、化する、だけだ、ぞ」
「まわらない舌でよくしゃべりますね。スティーの兄貴。大丈夫ですよ。ここで俺に食べられるスティーの兄貴はそんなことを考える必要はありません。組は俺とゼンシの兄貴でもりあげますから」
スティーはゼンシの名を聞いた後全て納得の言ったような顔をする。
「最近、私の同期や、可愛がっている舎弟、が死ぬ、のが多く死体も、見つからないなんて、不思議に思って、いたけど、そうか。お前がやって、いたんだな。クルーン!」
「そうですよ。俺はゼンシの兄貴と取引したんです。俺はいい立ち位置に。そしてゼンシの兄貴が頭になる上で邪魔になるやつを俺が証拠も残さず食い殺すってね」
クルーンは麻痺して倒れているスティーを嘲りながら言うとスティーはなぜか笑いだす。
「どうした?急に笑い出して。もううつてがなくて笑うしかないとかか?それは実に悲しいことだな」
「いや。そうじゃないよ。もうカタグリ組はそこまでくさっていたとはね。ここで死ぬのは嫌なんだがくさってしまったカタグリ組にいるほど私は落ちぶれちゃいない」
「よく言うね。ま、どうせ死ぬんだ。遺言くらいは聞いてやらないと悲しいよな」
クルーンはスティーの言葉を聞いた後スティーは
「私から最後の忠告だ。どうせお前らは死ぬ。やりすぎてな。私は先に逝くだけ。それだけだ。私はお前らクズとは違って任侠者として死ぬ。先に地獄で待ってるよ」
「俺やゼンシの兄貴がやりすぎて死ぬ?違うな。俺とゼンシの兄貴は引退してから余生を過ごして死ぬんだよ。お前を殺せばお前の異能を得ることができる。スティーの兄貴。俺はあんたの異能は好きなんだよ。強いからな。スティーの兄貴の価値はそれだけ」
「ふ、ふふ。そうか。お前からすれば私はそうだったのか。私なりに任侠者にしてやろうと思っていたのにな。残念でならないよ」
スティーはその言葉を最後にクルーンに食われクルーンはスティーの体をくった後興奮しながら
「これが、これがスティーの力。ふ、ふふ!やっと手に入れたぞ!俺はこの力を使いゼンシの兄貴をカシラにして俺は安全な位置にのぼりつめる!」




