クルーンという男
クルーンという男はカタグリ組に入った時はそれほど強い男ではなかった。ただもちまえのガッツだけで組に入ったような男。入りたての頃は兄貴分に使いっ走りにされるわ、鉄砲玉として扱われ死にかけることも多々あった。
「クルーン。お前、カタグリ組には向いてない。やめた方がいい」
その時はまだ兄貴分だったスティーの兄貴にクルーンは言われた。スティーの兄貴は見た目が緑と金色が混じった髪型をして、腕に矢印みたいなマーク的な紋をいれていた少しダサい感じの人だったけど舎弟の面倒見はよかった。
「スティーの兄貴。俺はやめたりしないよ。カタグリ組でのしあがる。そう決めてるんだ」
「私もお前のその気合いはかってはいるがお前がやらされることはほぼ死に直結するばかりの組の命令に従ってばかりじゃお前本当に早死にするぞ」
「スティーの兄貴。心配については感謝します。でも大丈夫ですよ。俺は死にません。もし死んだとしてもその時は俺がその程度の男だった。それだけの話ですよ」
クルーンはスティーに言った後、スティーとの会話は終わり、また別の日、クルーンはスティーと魔獣をかりにいくよう当時のカタグリ組の頭に命じられ、帝国の外で魔獣をかっていた。
ある程度魔獣をかった後、組に帰ろうとしているとそこで組に恨みのある奴らに囲まれる。
「これはすごい歓迎だなクルーン」
「そうですね。スティーの兄貴」
二人は囲まれながらも余裕そうに言うと囲んできた奴らの大将的なやつが前に出てくる。
「よう。こぅのおれぃたちぃのこぅと覚えてるか?」
「残念ながら私にはお前のようなのびのび話すような知り合いはいないな」
「そぉうか。よぉくわぁかったぁ。こぉろぉす」
二人を囲んだ奴らの大将的な男は両手にナイフを持ちスティーに斬りかかるがスティーは男の攻撃を避け
「その程度で私を殺そうなどなめきっているな。そのなめきった脳みそに私が一撃でわからせてあげよう」
スティーは腰に装備していた鉈を抜き鉈で男の体を両断する。
「まずは一人。さぁ。次に殺されてぇ奴は誰だ?」
スティーは囲んで奴らを次々とかっていき数十分後には囲んでいた奴らは死んでおり血溜まりの中にはスティーが興奮状態で立っていた。
「さぁクルーン。組に帰ろうか」
「そうですね。帰りましょうか」
スティーが後ろを向いた瞬間、クルーンはスティーに噛みついた。
「......なんのつもり、だ?」
「のしあがるためですよ。せいぜい俺の踏み台になってください」




