ラウンズ第六席
「魔族に魂をうった、か。そうだな。俺様っちはそんなつもりは毛頭ないけどな。むしろお前ら人間が俺様っちや勇者をうったようなもんさ」
コロックはバラの背後にいた男に言うと男はキヅラの手をとり
「あんたここから逃げるよ。ぶが悪い」
「逃げるってどうやって逃げるのよ。私はバラにここに連れてこられ」
「大丈夫だ。拙者を信じて」
仮面をしている男が言うと両断されたはずのバラが二つにわかれた状態でおきあがり
「逃すわけないだろ?ま、逃したところでお前たちの話を信じんだろうがお前ら二人は今後の脅威になり得ると思う二人だ。ここで始末してしまうのが一番だろうよ!」
コロックが叫んだ後バラは片方ずつ二人に襲いかかるが仮面の男が
「拙者の前に立った時点で貴様は終わりよ。せっかく体に触れるのはやめて、わざわざ武器で体を斬るだけにしてやったのに」
仮面の男は手でバラの体に触れるとバラの体は細々したサイズに切断される。
「す、すごい。これがあなたの異能?」
「そうだ。拙者の異能は触れたものを細かく斬ったり大きく斬ったりする異能。自己紹介がまだだったな。拙者はジャズミ・ノラァ。帝国の軍人でラウンズの第六席だ」
キヅラは仮面の男、ジャズミの名を聞いた後
「あなたもラウンズか」
「そうだ。拙者達ラウンズは君たちコウタさんのパーティーを丁寧に扱わなければならないんだ。例えどれだけ弱かったとしてもな」
ジャズミはキヅラに言った後コロックは笑いながら
「キヅラが弱いと思うとは。ジャズミ。君は少し経験不足らしいな。実戦の」
「うるさい。本当ならこの場で殺してもいいが拙者はキヅラがいるから逃げねばならん。キヅラがいなければ貴様はすでに死んでいるのかもしれんのだぞ?」
「ふ、ははは!よくまわる口だ。いいよ。今はひくといい。そこの扉から出れば城のどこかに出られるはずだ」
コロックは二人に言うとジャズミは
「言われなくても逃げさせてもらうさ。罠だったとしても拙者の異能でどうにかなるさ。キヅラ。行くぞ」
ジャズミはキヅラに言うとキヅラはジャズミの後について行き、コロックは
「キヅラ。また会う日を楽しみにしてるよ」
「......そうね。私はあまりあなたには会いたくないわ。あんたとは出来れば戦いたくないし」
「そうか。俺様っちも同じ意見だがお前さんはコウタパーティーにいるなら決着をつけないとならなくなる。俺様っちはこの世界に復讐したいからな。勇者を受け入れなかったこの世界に!」




