キヅラと
コウタ達が奴隷街に入った頃、キヅラはバラの異能でとある場所に連れてこられていた。
「一体なんのつもりかな?私は城下町を歩きたかったんだけど」
「残念だけどキヅラ、いやマーベラス・キヅラといったほうがいいのかな?君にあって欲しい人がいるんだ」
バラはキヅラに言うとキヅラが連れてこられた場所にボロボロの皮の服を着た白い髪の男が手足を拘束され地面に転がっていた。
「こいつは誰だ?私は知らないぞ」
「いいや。君はこいつを知っている。今起こすから待っていろ」
バラは地面に転がっている白い髪の男に蹴りを
「起きなさい」
「あ?なんだ?もう朝か?」
蹴られた白髪の男はあくびをしながらバラに言うとキヅラの姿を見て
「......もしかしてキヅっちゃん?」
「私のそんないい方で呼ぶやつは一人しか覚えてないわ。あんたコロック?」
キヅラは白髪の男に言うと白髪の男は指を立て
「その通り!俺様っちはコロックだよ。いやぁ。久々だね。まさか生きて会えるとは思わなかったよ」
「それは私のセリフよ。それにあんたもう歳もかなり」
「それ以上言うのは野暮だぜキヅっちゃん」
コロックはキヅラの口をとめるとキヅラはかるく微笑み
「歳くらい気にしなくていいでしょ。私もあんたも長生き。それでいいじゃない。ま、あんたの場合はただ歳をとるのが遅い異能だけどね」
「そうだな。あの頃から100年経ったとしても俺様っちの体は10歳分しか歳をとらねえからな。もっといい異能がよかったぜ」
コロックはキヅラにはきすてるように言った後バラはキヅラに
「僕はしばらく席を外すからコロックと好きに話すといいよ。こいつは捕虜としてはもうほぼないに等しいからね」
「え?どういうこと?何が狙いがあったんじゃないの?」
「狙いがあると言えばあるかもしれないしないかもしれない。ま、黙秘権ってやつをつかわせてもらおうかな」
バラはキヅラとコロックに言った後何故か二人の前からさる。
「あいつは一体何がしたかったんだ?」
「さぁね。俺様っちもよくわかんねぇよ。ここ何百年ここにいたがこの牢屋に来たのはあいつ以外で言うとお前が初めてだ」
キヅラは自分以外ここに連れてこられていないことに驚く。バラの目的はなんなんだ?と
「まぁ再会を喜ぼう?ともいわねぇか。お前とはあんましいいことなかったしよ」
「そうね。私はもうあんたはとっくにくたばっていると思っていたわ。勇者が魔王を封印した際に」
キヅラはコロックに言うとコロックは「懐かしいな」とぼやいていた。




