セフス・トメン
シクメが笑っている時急にシクメは横に吹きとぶ。まるで何かの攻撃を受けたように。
「がっ!い、今、何を、したぁ!落ちこぼれ、が!」
「何を取り乱しているんですか?あっしはただ手を前に出しただけですよ?降伏のポーズでもありませんしお前相手にお手上げなんてあっしからしたら自分で首絞めた方が楽って話ですよ」
セフスは余裕そうにシクメに言うとシクメはセフスに一気に近づくがシクメはセフスに近づいた瞬間何かに殴られたように後方にとんでいく。
「ぐぅ!」
「どうした?さっきまでの余裕は?あっしに近づいて勝手に吹きとぶなんで芸にでも目覚めたのか?大臣の護衛は優秀ですね。いやはや本当に優秀すぎてあっし大感激です」
「どこまでもぬけぬけと図々しい。僕が勝手に後方に吹き飛んだ?バカなことをいうなよ。それに調子にのらないでよ」
シクメは着ていた服から何かをとりだしセフスに向けて投げるとセフスは見えない手で防ぎそこをシクメは狙う。
「しまっ!」
「君はやっぱり戦闘面においては僕には敵わない。僕を2回もとばせたんだ。それを誇りに死ぬといい」
シクメがロングナイフでセフスを斬ろうとした瞬間に俺はスルカの異能、位置の入れ替えで俺とセフスの位置を入れ替え、俺はシクメの攻撃を避ける。
......スルカの異能は使いやすいがやはりタイミングがあわないと危ないな。マリネットの糸の異能を使う時間がなかったから避けるしかなかったが少しかすったな。
「さっきも言ったけどさ。僕はそいつを殺せればいいんだ。邪魔はしないでくれ」
「俺も言ったはずだ。こいつは殺させるつもりはないと。セフスはよくやった。後は俺がやろうか」
俺はシクメに言うとシクメは瞬時に俺の前から消えたかと思えば気づかないうちに俺の背後にまで移動していた。
「僕の高速移動の前で君程度じゃ勝てない。今首をはねてやろう」
「高速移動って異能だけでそんなに調子にのれるのはすごいな。この程度で俺に勝てるとでも?」
俺はシクメがロングナイフを首に向けて攻撃してきたのを切断糸で片腕を両断し、切断した片腕に握られていたロングナイフを奪い取る。
「さぁ。これでどうする?だるまにでもなるか?お前は生きてさえいればいいっぽいからな」
「く、うぅぅ!僕は、僕はこんなところでつかまわけにはいかないんだ!」
シクメは俺の前から逃げようとするが俺はスルカの異能で自分とシクメのいる位置を変え、シクメが俺のいる反対側から逃げようとしていたのを俺に突っ込んでくるように仕向けた。




