シクメ・アグサ
俺はシクメの背後をとると背中をマリネットの異能、貫通糸で右肩を貫く。
「うぐっ!」
「どうかな?俺の貫通糸のお味は?」
「な、なかなか聞くじゃないか。おかげ様で右肩に力が入らないよ」
シクメは俺に言うと右手でもっていたロングナイフを地面に落とし、俺にまた近づいてくる。
「僕はこの程度では負けない。この程度で負けていたら大臣の護衛なんて務まらないから」
シクメは俺に対し回し蹴りをくらわせようとしてきたが俺はシクメの攻撃を避け、マルセの異能、爆炎をくらわせようとすると瞬時にシクメは俺から距離をとる。
「なかなかすばしっこい奴だね」
「当たり前さ。近接戦闘をこなせなくて何が護衛って話だよ。僕の異能は高速移動。この異能ははや着替えとかにも利用できるからね。僕がこの服に着替えられたのも武器ももってこられたのもある場所に置いてあったからさ」
シクメは俺の爆炎を避けた後にまた近づいてくると俺はシクメにスルカの異能、位置の入れ替えでまた俺とシクメの位置を入れ替え、切断糸で首を狙う。
「これで終わりだ」
「っ!まだだ!まだ僕は死ぬわけにはいかん!」
シクメは俺の背後からの攻撃を上手いこと避けていたが首を切断するのは回避できたが片耳は切断できた。
「なんだ細々刻まれるのが趣味かな?」
「そんなわけないだろ。首を切断されたら死ぬしな。それにお前相手に片耳くらいで済むなら安いもんだよ。お前のことはなんとなくわかった。僕も数ヶ月前までは城にいたからね。お前イツク・コウタってやつだろ?」
シクメは俺に聞いてくると俺はシクメに向けて手を前に出し
「そうだ。俺はイツク・コウタだ。冥土の土産に覚えておくといい」
「そうか。やっぱりお前がイツク・コウタか。なら僕じゃどれだけあがこうが勝てはしないね。ならば」
シクメは一旦俺に対し構えをとったかとおもえば瞬時に逆方向に向かって逃げていく。
「な、逃げるのか!お前」
「そりゃ逃げるよ。戦略的撤退さ!僕にはまだやるべきことがある。死ぬわけにはいかないのさ!」
シクメが俺に言った後異能を使って逃げやがったからシクメの姿はすぐに見えなくなった。
殺そうと思っていたがまぁいい。この程度なら多分どっかで死んでるだろう。それよりも
俺はシクメが逃げた後アルカナと相談し
「どうする?ここからは俺たち二人で行くか?後から誰か来るかもしれんが」
「そうですね。私達二人で行っても構わないと思いますよ。帝国のやつがくるならまだ時間はかかるでしょうし。呪いもちの異能使いがいると思われるのはここからもうしばらく歩いた先ですね」
アルカナが俺に言った後、俺たち二人は先に進むことにし、俺はアルカナを先に歩かせ呪いもちがいると思われる場所に案内してもらった。




