ゴールン都市の今後
俺、イツク・コウタとマルセ達は嫉妬のセイバンの能力で空間の穴に落ちたあと、落ちた先はトリニティの拠点に向かう前のゴールン都市の人けのない場所だった。
そこにはなぜかギルドマスターもいて、俺にギルドマスターは
「コウタさん。ルクンのやつを見てない?あいつがいないんだが」
「......ルクンなら死んだ。トリニティの幹部と戦って死んだよ」
俺はギルドマスターに言った後、ギルドマスターはしばらく黙り込んだ後
「そうか。ルクンまで死んでしまったか。バローになんと言えば」
「わしがなんだぞい」
俺とギルドマスターが話していると俺たちのもとにバローが現れた。
「バロー!もう傷の方は大丈夫なのか?」
「戦闘はできんが歩く分には大丈夫だぞい」
バローはゆっくりこちらに近づいてくると俺の前に座り
「なぁ。コウタ。ルクンとアフガンを知らんがぞい。あいつらの姿をみないんだが」
「アフガンはギルドマスターを庇って囮になって死んだらしい。そしてルクンはトリニティのやつに殺された」
俺はバローに二人のことを言うとバローは少し空を見た後
「そうか。2人はもう、死んだ、のか。そう、か。ワシは一人になってしまったぞい」
「すまない。私に力がないばかりに」
ギルドマスターはバローに謝るとバローは首を横に振り
「ギルドマスターは尽力してくれたぞい。わしが弱いからダメなんだぞい。今回の件でみにしみたぞい」
バローはなくなった片腕をおさえながら言った後ギルドマスターに
「ギルドマスター。決めたぞい。わしはゴールン都市でこれからの余生を過ごすぞい」
「いいのか?バロー。お前は帝王に忠誠を誓っているんじゃ」
「確かに帝王には忠誠は誓っているぞい。だがわしは未熟。それにこの様じゃ帝国に帰っても使えないぞい。帝王には右方も左方もいる。いまさらわしがいなくなったところでなんら困らんさ。スルカ。お前はどうするんだぞい」
バローはスルカに聞くとスルカは真顔で
「いや自分は帝国に帰りますよ。なんせラウンズですから」
「ラウンズねぇ。多分スルカ、お前は除名されているぞい」
バローがスルカに言うとスルカは「え?」と驚いた顔でバローを見る。
スルカが除名されているってなんでわかるんだ?
「わしの見立てではお前さんはていよくここにつかわされたんだぞい。ラウンズの四席に新しいやつを入れるために」
「新しい人?自分はそんなこと聞いてないよ」
「そりゃそうだぞい。言ってたらお前はこちらに加勢には来なかっただろうだぞい。だからお前もこれからを考えた方がいいぞい」




