目的地
俺とマルセは村から出て数十分後、マルセが
「それでどこに向かう予定なんですか?」
「そうだった。お前にはどこに向かうか教えてなかったな。目的地は中立?の都市のゴールン都市に向かう」
「ゴールン都市は確かにアワレテ村からは1番近いですが数日はかかります。ゴールン都市の前に確か少し大きめの村がありましたからまずはそこに向かいましょう」
マルセが俺に言うと俺はマルセに
「そうか。なら案内を頼む。俺はこの世界の地理には詳しくないからな」
「あまり自信はないですが案内させてもらいますね。迷ったらすいません」
「大丈夫だ。食料さえなくならなければさらに数日かかっても問題ない。ゆっくり行こう」
俺がマルセに言い、マルセの案内でゴールン都市付近の村に向かおうと数日。まるでフラグを回収するかのように迷っていた。見事に食料もつきかけている。食料は村から出る前に多めに持ってきたつもりだったがまさかここまで迷うとは
「すいませんコウタさん。こうして旅をするのは久々すぎて道を間違えすぎてしまって」
「問題ない、と言いたいところだが流石に食料がそこをついてきたからな。せめてこの近くに村でもあればいいんだが」
俺がマルセに言うと頭の中に急に声が響いてくる。
「主人様。この近くに呪いを持つお方がいられます」
アルカナか?なぜそんなことがわかる?
「主人様達はその者の呪いによって迷っておられるのです。もうすぐ呪いをもつ方が姿を現すと思います。ですのでお2人は倒れたふりをしてください」
倒れたふり?なんでそんなことをする必要が?
「近くにいる呪いもちの方はどうやら主人様達を警戒しているようです。ですから倒れたふりをしてください」
アルカナは俺の頭の中で言うと俺はマルセに近づいて小声で「倒れたふりをしてくれ」と言うとマルセはそれっぽく倒れたふりをする。
俺はマルセに続けて倒れたふりをして数分後体全体をローブで覆っている小柄な人がゆっくりと俺たちに向けて歩いてくる。近距離にまで近づくとローブをきた小柄な人が
「ご、ごめんなさいなの。でもチウが生きるためにはこうするしかないの!」
ローブを着ていた小柄な人は俺たちの荷物を取ろうとすると俺はローブを着た小柄な人の手を掴み
「盗みはいけないよ。君」
「お、起きてたの!というかチウに触っちゃダメなの!呪われるの!」
小柄なローブをきた人が言うと俺と近くにいたマルセ、ローブをきた小柄な人は光に包まれ次に目を開けるとそこは先ほどまでいた森ではなく迷路?みたいな感じのところに転移していた。
「これは、君の異能かな?」
俺はローブを着た人に聞くとローブを着た人は
「ごめんなさいなの。チウの異能に巻き込んでしまってなの」




