トリニティの終わり 2
コウタ達がトリニティの拠点で会っていた頃、クナンによって逃がされたアガベは
(クナンには逃げろって言われたけどアガベにはもう特に目的もない。バカどもを見下すためにこうして三つ異能を得たけどアガベには、まだまだ使いこなせないものだった)
アガベはクナン達に閉じ込められている間ひたすら自問自答していた。そして自分のやっていることをくだらなく感じ生きる意味を模索するようになっていた。
(アガベにはもうこの異能しかない。だがこの力でどうしようか。自分の存在証明などくだらないことにも気づいた。どうしたものか)
「そんなに迷っているならこの我にその生命預けよ」
アガベの前に背中から黒い翼を生やし、下半身の尻の部分から尻尾が垂れている人型の何かが現れる。
「何か用?アガベは変態に構っている時間はない。用件ならほかのやつに」
「我はお前に用があるのだ。トリニティブックの異能使い」
背中から黒い翼を生やした奴が言うとアガベは身構え
「それでいい。我の名はゴヨーテ。またの名を強欲のゴヨーテ。魔王様に選ばれし7体の大罪魔族の一人である」
黒い翼を生やしたやつ、強欲のゴヨーテと名乗った魔族はアガベに対し敵意を向ける。
「アガベを殺すのか?だがアガベを殺せばトリニティブックの異能は」
「なくなると?バカめ。我の能力は貴様らトリニティとかいう三つの異能を扱うということはできんが我の能力は相手の能力、もしくは異能を奪うことができるのだ」
ゴヨーテがアガベに言うとアガベはゴヨーテに対し、トリニティブックを開き
「行け!キメラ!奴を殺せ!」
トリニティの異能の一つ、キメラをつくりだしゴヨーテに向かって差し向けるがゴヨーテは片腕の禍々しい黒い腕でキメラの体をきりさき、キメラは一瞬で消滅する。
「......は?」
「何も驚くことはない。我の能力、強奪の腕はありとあらゆる異能、能力をかりとるのだから。このようにな」
ゴヨーテは手を前に出すとアガベに向け
「我が作りし完成された魔獣よ。奴を動けなくせよ」
ゴヨーテが言うとアガベに向けて肉体が真っ黒で四足歩行の腕が八本ある魔獣がゴヨーテに向かって襲いかかる。
「くそ!アガベのキメラの方がまだ」
アガベはキメラを作る異能を使おうとしたがキメラが作れず八本腕がある魔獣に両腕を掴まれ、アガベの両腕は握りつぶされる。
「ぐぁぁ!」
「お前たち人間風情では我ら魔族に勝つことはできん。お前らの異能なんざ我ら魔族に比べれば子供の遊びのようなもの。だがお前のようなものにその異能は勿体無い。だからこそ我の強奪の腕でその異能、もらいうける」




