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王国を追放された俺はレア異能呪い喰いで異世界を生き抜く  作者: アークマ
第3章 ゴールン都市防衛編

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ゼーダス

 ゼーダスという男はゴールン都市付近の小さな村で生まれた。ゼーダスは幼少期は体が弱く異能に目覚めるまでは村では同い年の子供にいじめられていた。

 更に親は異能が判明した後、ゼーダスをみかぎり、魔物のうろつく森にあえて放置した。親に捨てられた後すぐにゼーダスは魔物に囲まれたがそこにたまたま冒険者が来てゼーダスを助けた。ゼーダスを助けた冒険者はゼーダスに「一人か?」と尋ね、ゼーダスは首を縦にふる。

 幼少期、同い年の子からいじめられ、家に帰った時のゼーダスを見る親の目はまるでクズを見るような目であり、親が子に向けるような目ではなかった。

 ゼーダスはなんとなく親はいつか自分に対し何かをするだろうと感じていたが魔物の餌にしようとしたことには驚いていた。

 この時ゼーダスは理解した。この世界は強さが全て。弱ければただ捨てられるだけ、と。

 両親に捨てられた後は助けてもらった冒険者に面倒を見てもらい、自立する前まではその冒険者と生活していた。平和な生活をおくれたのはゼーダスを拾った冒険者と生活して数年だけだった。ゼーダスが冒険者として生活を始めるとゼーダスを拾った冒険者を数か月で追い抜き、そのせいでゼーダスを拾った冒険者はギルド内でかたみが狭くなりだんだんゼーダスをうとましく思いはじめた。

 ある日、ゼーダスは拾ってくれた冒険者と同じ依頼を受け、ゼーダスは拾ってくれた冒険者と一緒に依頼に行けることが嬉しくかなり浮かれていた。だが依頼が終わった後冒険者はゼーダスのことを殺そうとした。


「あの時、あの日お前を助けるんじゃなかった。お前を助けてから私の生活はめちゃくちゃだ!冒険者になんかならないでよかったのに!お前は大人しくさえしていれば私はこんなしたくもないことをせずに」


 冒険者はゼーダスに向かって言ったがゼーダスは


 (こいつは何を言っているんだよい。したくもないことをせずに済んだ?何を言っているんだ?おいらを殺したいからこんなことしたんだろうがよい)


 ゼーダスは冒険者に向かって装備していた短剣で冒険者の胸を思いっきり突く。


「がはっ!」

「あんたには感謝しているよい。拾ってここまで育ててくれたこと。だからおいらはあんたには恩義を返そうと思っていたよい。でもおいらが冒険者としてギルドで評価が上がっていくたびにあんたのおいらを見る目は変わっていった。村の奴らと同じだよい。そしてやることは一緒。おいらを殺そうとした。なら」


 ゼーダスは冒険者の胸を何度も刺し続け拾ってくれた冒険者を殺した。

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