旅立ち
「こ、こいつはひどい。一体誰がこんな。それにここまで歩いてきたのにクズシもヨウクもいない。一体どこに」
俺はあたりを見渡していると顔の原型がもうない人がかすかに息を吐きながら
「お、まえ、は、コウ、タ、か?」
い、今の声はだいぶ弱々しいがク、クズシの声だ!この倒れている人はまさか
「ク、クズシ、なの?」
「そ、うだ。俺、は、もう、し、ぬ。俺、の、いの、う、超、かい、ふくで、も、かいふ、くしき、れない。いま、しゃべる、のが、やっ、とだ」
クズシはいきたえだえになりながら言うとマルセがクズシに近づき
「バカをいいなさい。あんたの異能、超回復はどんな傷でも回復できるはず。諦めちゃダメよ」
「は、はは。そ、れがで、きたら、苦労は、しね、えさ。もう、ほんとに、しゃべ、るの、がやっと、なんだ。ぜんか、しょの、かいふくは、かいふく、が、おいつかなさ、すぎて、いのうが、つかえて、ない。それに、俺の、異能は、ひょう、めんてきな、回復、だけ。だから、もう、だめ、なんだ。せめ、てしぬ、まえに、コウ、タ。お前に、つたえ、ないと、いけ、ねぇこ、とがあ、る」
クズシはゆっくり俺の方を向いた後に
「コウ、タ。お前は、誰だ、かわか、らんが、ねらわ、れてる。気を、つけろ。おまえ、を狙って、るやつ、らは、かなりき、けんだ。俺、でも、こんな、ざまだ、からな。しょうじ、き、まとも、じゃ、ない」
まともじゃない奴らが俺を狙ってる?誰だ?誰なんだ俺を狙うやつは
「後、マルセ。お前に、頼みが、ある」
「何?私にできることならなんでもいいなさい」
マルセはクズシに言うと俺たちはクズシの言葉に驚く。
「俺の死体を、あとかたもなく、もやし、てくれ」
「!!。な、なんでよ!なんで私がそんなことを」
「敵、は、死体を、操る、やつ、だ。ヨウク、も、死体だった。俺は、死んで、から、お前、達に、めいわ、くを、か、けるの、は、い、やだ、から」
ヨウクが死体だった?やつにはどうみても生気があった。死体ならもっと生気がないはずだ。
「ヨウクのやつはそれにここにはいないしそんなことありえもし」
「ヨ、ウクは、じ、ばく、した。だから、いたい、は、ない」
ヨウクのやつが自爆?さっきの爆発音はまさかヨウクが自爆した時の音だったのか。
「だ、から、頼む。マルセ。おまえ、にしか、頼め、ない。それに、お前だから、俺は、もやされ、ても、ゆるせ、る」
マルセはぐっと握り拳を手につくってくやしそうに
「そういうことならわかった。あんたの仇は必ずうってあげる」




