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異世界召喚と異能

 オーキは胸ぐらを掴む生徒に言うとアーブルル大聖堂にさっきいた修道服を着た男と頭に王冠を被った歳をとった見た目の人が大聖堂の俺たちクラスメイトを見渡せる位置にまで移動した後


「ようこそ!夢と希望に満ち溢れた若者達。私がこの王国。アーブルル王国の王、アーブルル・セクヤだ」


 アーブルル王は俺たちに名乗るとまずオーキの胸ぐらを掴んでいる生徒に近づき、生徒に触れると


「ふむ。君の異能は優秀だね。よし。君はこの国にいてもいいよ」

「は?何言って」

「この世界には異能というものがあってな。私の異能は他人の異能を見ることができる異能。君たちをこの世界に呼んだのは他でもない。この王国、アーブルル王国繁栄のためだ。では1人ずつ異能の確認をするから私に近づきたまえ。そして異能のランクで君たちの住まいを決めよう」


 アーブルル王は俺たちクラスメイトに言うと最初はテンパりまくっていた男子ははしゃぎまくり、女子は「はぁ」とか「早く帰りたいんだけど」などと呆れていた。

 アーブルル王がある程度の生徒の異能を見ると笑いながら


「やはり異世界召喚した異世界人は良い。良い異能がたくさんだ。まさに宝の山よ。これでエンディグ帝国を征服できる!」


 アーブルル王は次は俺の異能を見た後に俺にゴミを見るような目で


「はずれか」

「はずれ?」

「いやなんでもない。次!」


 アーブルル王は異世界召喚した生徒全員異能を見終わった後


「今から私が指をさした五人。この五人をアーブルル王国5将軍に任命する。そして他の生徒達はついていきたい5人の後ろに一列に並べ。では指を指すぞ。まずは君」


 アーブルル王は最初の1人を指で指した後「君、君、君、君」と5人指していく。5人の中にはシナコの姿もあった。


「この5人を君らのリーダーとする。ついていきたい者の後ろに1列に並びなさい」


 うちのクラスは大体35人、5人の背後に大体6人ずつ並び上手くわかれた。俺は適当にシナコの列に並ぼうとしたがアーブルル王が俺に向かって


「おい!無能!貴様はならぶな!貴様はこの34人とは違い、異能がない無能だ!同じ扱いをしてもらえると思うな!」


 ・・・は?俺は無能?


「ま、待って下さい。俺だけ無能なんですか?アーブルル王」

「そうだ。貴様はおろかにも無能だ。ハズレもハズレ。35人のうちまさか無能がいるとはな。無能な奴が珍しいというのに。貴様はこの34人とは同じ扱いはせぬ。だから列には並ぶな」


 アーブルル王に言われた後、俺は教会の中にいた信者に教会の外に放り出された。

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