トリニティの拠点
私の名はクリムゾン・マルセ。イツク・コウタさんのチームの中で一番強いと自負している女。私は今仲間のチウルス、マリネットと共に敵の罠である確率の高い敵から渡された地図のある場所に向かっていた。
「マルセ姉ちゃん。わがまま言ってごめんなの」
チウちゃんが私に言ってくる。チウちゃんはコウタさんが大事にしていた女の人、シナコを空間の異能で避難させていたのを敵にとられたことに責任を感じていた。チウちゃんが責任を感じすぎることはない。本来なら空間の異能なんてなかなかないレアに近い異能。だが魔族も空間の異能、奴らの場合は能力らしいが奴らでいう能力は私達の異能よりも強く、チウちゃんの空間の異能よりも強い空間の能力使いの魔族が現れそいつがシナコをさらった。チウちゃんにこんな恥をかかせるなんて私も絶対に許さない。
地図に示された場所、ゴールン都市の宿屋がたくさんある場所の路地裏に着くとそこには何もなかった。
「やっぱりこれはただの罠か?いやそれにしてもこんな何もないなんてまさかトラップでもしかけてあるんじゃ」
「そんなわけないだーね。発想がよすぎて羨ましすぎだーね」
私達の頭上に地図を渡した魔族、嫉妬のセイバンが現れる。
「私達の前に現れるとはいい度胸ね。死ぬ覚悟はできているのかしら」
「死ぬ覚悟?そんなものはいらないだーね。お前ら如きにわたーしは倒せないだーね。何でも言わせるなだーね。人間には脳みそがついてないのかだーね」
セイバンは私にいうと私はセイバンに近づいて爆炎をぶちかます。
「口先だけならなんとでも言えるわ。私は自分で試してから相手に通用するかどうかにしてるの。それにあんたに対しては私が倒せないという覇気を感じさせない」
私はセイバンに言うと私の爆炎をうけたはずのセイバンが何もなかったかのように私の前に立っていた。
「ごほっごほっ!けっむ!けむすぎるだーね。大した爆発力しかない異能をこんな場所で使わないでほしいだーね。この異能を別の空間にとばすのも面倒だーね」
「別の空間ににがす?そんなバカなことが」
「バカなこと?人間の常識でわたーしを測らないでほしいだーね。わたーしの能力、空間は別空間にはいれるのもあるし、別の空間に攻撃をとばすこともできるだーね。これでわかっただーね?」
私の攻撃を別の空間ににがすか。今は勝てないといったかんじかな。でも負ける気もしないのも事実。
「人間。わたーしはお前らに情報を渡しに来ただけだーね。まずは話そうじゃないかだーね」