地図
「コウタ兄ちゃん!ここにはチウが行ってみるの!」
チウルスが一人で行く?だめだ。そんなことは許可できない。もしチウルスの身にまで何かあれば俺は
「コ、コウタさん。私が微力ながらついていきます。私も今回は役に立ててはいないので一緒に行きますよ」
マリネットが俺に言うとチウルスは俺にすりつき
「お願いなのコウタ兄ちゃん!チウに名誉挽回の機会を与えて欲しいの!」
「名誉挽回とか気にしなくていいよ。チウルスは無理はしなくてもいい。良かれと思ってやったことだろ?それに魔族が攻めてくるなんて誰が予想できたことか」
俺はチウルスをなだめるがチウルスは納得のいかないような顔で俺をみる。
これはどうしたもんかな。チウルスを危険な目にはあわせたくないからな。
「コウタ兄ちゃん!いつまでも子供扱いしないでほしいの!チウなら大丈夫なの!」
どうしたもんかな。マルセに相談するか。
「マルセ。チウルスのことは任せる。俺がどうなだめても本人は納得できないらしいからな」
俺はマルセに言うとマルセは
「仕方ないわね。チウちゃん。私も行くわ。コウタさん。それでも構いませんか」
それはねがったりかなったりだがいいのか?マルセはさっきの戦闘で疲れてるんじゃ
「大丈夫ですよ。コウタさん。さっきの戦闘、そこまでは疲れていませんから。それにそんな戦いに行くわけじゃないんですから。あくまでその地図のマルのマークの場所に行くだけですから」
マルセが俺に言うと俺は
「わかった。それじゃふたてにわかれようか。俺とキヅラ、スルカはギルドに向かう。マルセ、チウルス、マリネットの三人はこの地図の場所に行った後俺たちのところに来るように。くれぐれもむちゃだけはするなよ」
俺は三人に言うと三人は先に出ていき、三人が出ていった後
「それじゃスルカ。キヅラを背負ってくれないか?俺たちはゆっくりギルドに向かおうか」
「そうですね。自分も少しゆっくりしたいです。ざことはいえ相手は群れて攻めてきたので面倒でしたから。マリネットは罠で華麗に倒していたので疲れてはいないと思いますけど」
ま、まぁあいつの場合は動くってのかナンセンスだからな。戦闘中は罠はって戦う方が全然いい。
「仕方ない。ならゆっくり休んでから行こうか」
俺はスルカに言うとスルカは「ありがたいです」と地面にすわりこむ。
こいつ、ほんとに帝国のラウンズとか呼ばれている騎士の中で四番目に強いやつか?帝国ってまさか弱いんじゃ、バローも、まぁいい方は悪いけど弱かったし。