防衛の後
「えへへ!大丈夫なの!チウはコウタ兄ちゃん達の戦いやすい空間をつくれてむしろうれしいくらいなの!それにチウが空間内でやれば敵はもっとひさんなめにあうの!」
チウルスは笑顔で俺に言う。
末恐ろしいことを笑顔で言うこだな。
俺がそこまで考えているとチウルスが
「あ、マリネット姉ちゃん達も終わったみたいなの」
チウルスは俺たちに言うと俺たちのそばにマリネットとスルカが転移してくる。スルカだけはなぜか体から地面に落ちていたが
「あ、ごめんなの」
「あいかわらず自分に対しての扱いが雑ですね。チウルスさん」
腰に手を当てながらスルカがチウルスに言うとマルセがスルカを睨みながら
「スルカ。あんたは私の弟子なんだからチウちゃんに逆らうことは許さないわ。むしろチウちゃんにやられたことも修行だと思いなさい」
「......どれだけ酷いことをされても?」
「そうね。チウちゃんがそんなあまりにも低レベルなことはしないと思うけど。ね、チウちゃん」
マルセはチウルスに言うとチウルスは
「もちろんなの!死にそうなやつはしないの!死ぬほどの痛みを感じるやつならやるかもしれないの!」
「え、それ危なくね?」
スルカはチウルスに言うがチウルスはゴミを見るような目で
「帝国の騎士風情がマルセ姉ちゃんに鍛えてもらってるんだからそんくらいは耐えろって話なの」
「そうよ。チウちゃんの言う通り。死ぬほどの痛みだから死にはしないわよ。そこまでチウちゃんは馬鹿じゃないし」
マルセはチウルスの頭を撫でながら言うとスルカはもう諦めたかのようにため息を吐いていた。
「わかりましたよ。自分はチウルスさんには逆らわない方でいいんですね。マルセさん」
「そうよ。まぁもし仮によ?かなーり酷いやつがきたとしたら私に聞いてもいいわ。ま、チウちゃんがそんなくだらないことするはずないけど」
マルセはチウルスの頭を撫でながらいい、スルカはただ呆れているだけだった。
三人の戦闘が終わって宿に攻めて来た奴らの残りも逃げていった頃、俺たちは今後について話しあいをすることにした。
「そうなんですか。コウタさんも襲われたんですか」
「ああ。相手はかなり強かったよ。正直危なかったと言ってもいいくらいにやばかった。相手は確かこの前マルセが戦っていたやつかな?」
俺はマルセに言うとマルセは
「ま、まさかコウタさんあいつに勝ったんですか!赤い髪が特徴的なやつに」
何だ敵の名前知らなかったのか?だがまぁ赤い髪だし多分、あくまで多分だけど同一人物だろう