最強と呼ばれた女
私の名は、もう昔のことだから名前なんて忘れたな。今はゴールン都市のギルドマスターをしている。名前も役職のギルドマスターでとおしている。
今はトリニティのリーダーである男、クナンと戦っている。キヅラの異能のおかげで私は今最強と呼ばれていた時の若さにまで戻っているがそれでもこいつにはどうやら届かないらしい。ウェポンダイスでなんとか応戦しているがそう長くは持たないだろう。
この状況、若い頃をおもいだす。私がまだ冒険者になりたての頃は今とは違ってゴールン都市の冒険者達は強い奴らが多かった。冒険者達はS級をめざしてひたすら依頼をこなしていた。無論私もその一人だ。私の場合は異能に恵まれたのもあったのか強さ的にはS級並みの強さにはなれたが冒険者としては何年経ってもあまり成長せずただ強くなるだけだった。何十年前だろうか?ある日冒険者ギルドで酒を飲んでいると当時のギルドマスターに
「君ギルドマスターにならないかい?」
私はその言葉を聞いた時飲んでいた酒を口からギルドマスターに吐いてしまった。まぁ当時のギルドマスターは私の吐いた酒異能で無効化してだけど。
「な、なんで私に?私よりも貫禄とかあるやついるだろ?それに私はまだ冒険者としては」
「確かに君はまだ冒険者としては未熟かもしれない。だが君は実力的に言えば私より強いかもしれない。そんな人材をただの冒険者にしておくにはおしい。私にもやりたいことがあるんだ。だけどギルドマスターの職についてるとゴールン都市からちゃんと離れられないからな。私は冒険者として最後は生きていたいんだ。ギルドマスターなんて役職は早く捨てたいんだよ。どうだ?受けてみないか?」
私はギルドマスターに言われた後少し考えてからすぐに決断した。普通なら数日悩むところだろうと思う。でも私は
「わかりました。その話、お受けします。今日から私がギルドマスターです」
「助かる。それじゃ君にギルドマスターとしての引き継ぎはしておくからまた数日後にきてくれ。受付嬢に後のことは任せるから」
こうして私はゴールン都市のギルドマスターになり、数日後ギルドマスターの仕事を始めた。各地から依頼を集めたり、ゴールン都市の住民の悩みを聞いたりなどの雑用をこなしながら冒険者たちに仕事をふる。このギルドマスターって役職意外としょうにあってるみたいだ。
私は冒険者達が自分の実力に削ぐ縄ないものを無理に受けようとした場合は最低限、私を連れて行くか当時S級だったものを連れて行くという条件を作ったりもした。