ギルドマスター 2
クナンの異能でギルドマスターの腕がはじけとぶかと思えば逆にクナンの片腕がとびそうになる。
「な、」
「ふむ。やっぱり前の時は衰えでお前の異能は完全にはじけなかったが今なら」
クナンは片腕を抑えながらギルドマスターに
「どうやら私はトリニティでお前の異能を奪っておくべきだったようだ。お前の異能は」
「私の異能はあらゆる異能を無効化する。私の思う通りに。だからこそ反射などもできる。年老いた肉体では体が耐えきれずにフルに使うこともできなんだが今ならできる。お前を殺すこともな!」
ギルドマスターはクナンに接近するとクナンは
「私はね。本来ならリーダーなんてがらじゃかいし頑張りたくもないのさ。ただ安全に生きたいだけ。安全を保証するなら力が必要。だからこそ私は安全に生きていくためにお前を殺す。ギルドマスター」
「さっきも言ったろ?今の私ならお前を殺せると。死ぬのはお前だよ。クナン」
ギルドマスターはクナンに近づくとまたクナンを蹴ろうとするがギルドマスターはなぜか蹴りを当てるのをやめる。
「どうした?今私は動いてなかったぞ?なぜ蹴りを外したんだ?わざと」
「わざと外したんじゃないよ。お前がそうさせたんだろ?クナン」
ギルドマスターはクナンに言うとクナンは笑い
「そうだな。確かに私がさせたな。だがお前はこれをどうにかできなければ私を殺すことは」
クナンがギルドマスターに喋っている間にギルドマスターは地面に転がる石ころを拾い
「おらぁ!」
クナンに向けて拾った石ころを投げると
「お前は石ころを当てれない。その結果だけが残る。その間に過程はない。ただ石ころを当てれない。それだけだ」
「いや当てられる。お前の異能は無効化する。そして」
ギルドマスターはクナンの異能の一つを無効化した後ポケットに手を入れ、サイコロのようなものを取り出す。
「これも私の異能の一つ、異能を無効化した際ダイスを振り、その目の武器を使うことができる。ウェポンダイス」
ギルドマスターがサイコロを振るうとサイコロの出目は剣の絵柄がかいてあり、サイコロは剣へと変化する。
「なかなかいい異能じゃないか。だがクナンの異能の方が強いんだよ!」
「それはどうかな?」
ギルドマスターは一振り剣をふるうとクナンの片腕が消しとぶ。
「!?」
「私のウェポンダイスから出た剣は相手の無効化した異能によって強さが変わる。だからこそ私は若い頃、無敗とも呼ばれていた。歳老いた体ではウェポンダイスは使えなんだから前の時は私より強いと錯覚させて悪かったな」