VSゼブルス 4
今まで気絶していたバローはゆっくり立ち上がり
「か、片腕、と、腹を、少しえぐら、れたくらいで、負けるわけ、ない、ぞい。あまり、わしを、なめるな、だぞい」
バローはゼブルスの体を上空にとばすと
「まだ起き上がれたのか。少し甘く見てい」
ゼブルスは体が空中に浮かんだ後足のつま先から段々と溶けていく。
「......時間切れ、か」
「そうみたいだな。こんな残念な結果なのは悲しいがな」
俺はゼブルスに言うとバローは腹をおさえながら俺に近づき
「なか、なか、難敵、だったぞい。わしも、ここまでやら、れたのは、本当に、久方、ぶり、じゃ。誇ると、よい」
「そうかよ。まぁ、いいか。クナンの為に戦えたしな。帝国でくたばれよりは全然いいな」
ゼブルスは地面に倒れ込みながら言うとバローは驚き
「帝国、出身。ま、まさか、お前、昔から地下牢から脱獄、した、あの親御ろし、だったのか?」
「なんだ、まだ覚えてるやつがいるのか。でもあんたもかなり老けてるようだしな。知っていて当然か。そうだよ。俺は親殺しの男だよ」
ゼブルスはバローに言うとバローは
「お前、さんは、そんな、悪人には、見えん、ぞい。悪人は、もっと酷いやつ、だぞい」
「そりゃどうも。今更褒めても何も出ないぜ。どうせもう死ぬからな」
ゼブルスは呆れながら言うと俺は
「......お前、何でもう死ぬのにお前はそんなに満足そうな顔をしているんだ?」
俺はもう体の半分が溶けているゼブルスに聞くとゼブルスは
「は、はは。言ったろ?獄中で死ぬよりは全然いいってな。俺は俺のことをちゃんと認めてくれた人につかえられたんだ。これ以上にないほどに満足さ。後はあいつが自分の目的を達成できていればそれでいい。俺はな」
ゼブルスは最後に手を空に伸ばした後
「クナン、楽しかっ、たぜ。俺は、あの世、でよ、あんたが、自分の、目的を、達成、できるのを、いのっ、て、るぜ」
ゼブルスはその言葉を最後に全身が溶けて骨も残らずに死んだ。
ゼブルスが死んだ後またバローは地面に倒れ
「な、なんとか、いきのこ、れたぞい。だがまさか、片腕、失う、とは、正直、きつい、ぞい」
「バロー。心配するな。今宿屋に戻って俺の仲間に異能をかけてもらって」
俺はバローに言うとバローは
「す、まないな。応援に、きたのに、面倒か、けて。不甲斐ないとは思う、ぞい」
「気にするな。今は自分のことだけを考えていろ。俺が必ずお前をまにあわせる」
俺はバローを担いで宿屋に向かった。




