刺客
「村の外の魔物は大丈夫っす!それよりコウタさんは村から出ていくんすか?」
ヨウクは俺に聞くと俺は「ああ」と頷く。
「・・・そうっすか。なら自分マルセさんにも挨拶に行くっす!どうせ一緒にでていくんすよね?」
「そうだがなんでそう思ったんだ?」
ヨウクは最近アワレテ村に住み着いたやつだ。俺がアワレテ村で生活をはじめて大体1週間後?くらいだったかな。俺と似た感じで魔物の群れに襲われていたのをクズシが助けたらしい。クズシがどこからきた?と聞いたらしいがヨウクは話さなかったのでクズシがヨウクの家を作ってヨウクの面倒を見ていた。
「なんとなくっすよ!こう野生的な感がびびっと!来た感じ的な感じっす!」
ヨウクはテンション高めに俺に言うと俺はクズシに目を向けるとクズシは
「そうだな。なら俺もついていこう。今から向かうのか?コウタ?」
「はい。準備も必要でしょうから前もって連絡しておこうと思います」
俺はマルセのいる村から少し離れた森の中にあるマルセの住む家に向かうと俺の後に続いてクズシとヨウクがついてきた。
村から出て数分後マルセの住んでいる家につき、家のドアをノックする。1ヶ月前まではマルセには家がなかったが俺が呪いを喰った後からマルセはいろんなものに触れられる状態に戻ったので自分でゆっくりと家を建てていた。この家ができたのも最近だ。
「あ、クズシにコウタさん!いらっしゃい!」
「おいマルセ。なんで俺にはさんづけしないんだ」
「別にいいじゃない。みみっちい男ね。私は別にあんたには借りはないから普通に接するわよ。それにそんな歳も変わらないでしょ」
「そうだがコウタだけさんづけしていると俺が小さく見えてしまうじゃないか」
「そんなこと気にすることじゃないわ。家の前で話すのもなんですから中に入ってください」
マルセは俺の方を見ながら言った後、俺がマルセの家に入った後
「悪いマルセ、コウタ。俺は少しヨウクに話がある。だから先にお茶でもしててくれ」
「ん?そうなのか?わかった」
俺はクズシに言うとマルセは家の扉をとじた。
コウタがマルセの家に入った後クズシは
「ヨウク。少し離れた場所で話そうか」
「え?なんでっすか?一緒になかにはいりましょうよ!自分も見回り疲れたんでお茶したいっすー」
ヨウクはクズシの横を通り過ぎてマルセの家に向かおうとするとクズシはヨウクの肩を掴み
「お話をしようか?な?」
「もう。なんなんっすか?仕方ないっすねー」
クズシはマルセの家から数キロ離れた場所までヨウクを連れて移動するとクズシはヨウクに向けて言う。
「そろそろほんとのことを話したらどうなんだ?アーブルル王国からのスパイ」