ゴールン都市防衛
「スルカが目を覚ましたらしばらくやつを鍛えます。コウタさんに呪いを喰ってもらったというのにあの程度のやつに負けるなど私は許せません。ですので私がやつを鍛えます」
マルセが帝国のあいつを鍛えるか。だが今は戦力が少しでも多い方がいい。スルカのことはマルセに任せよう。
「わかった。スルカのことは任せる。キヅラを呼んできてくれ」
俺はマルセに言うとマルセは俺が泊まっている部屋から出て行きキヅラを呼びに向かう。
マルセが俺の部屋から出て行き数分後、キヅラは俺の部屋に来て
「コウタ。なんの用?」
「いや、お前に頼みがあるんだよ。ギルドマスターの傷を治して欲しいんだ」
「傷を治す?私には回復の異能は使えないわよ」
「そんなの知っているよ。俺が治してって言うのはギルドマスターが傷を負う前の若さにまで戻せってこと」
俺はキヅラに言うとキヅラは
「そんな面倒なことはしたくないといいところだけど今はそれどころじゃないか。わかったわ。明日ギルドに行ってギルドマスターを少し若がえらせるわ」
「ありがとう。あともう一つ聞きたいことがあるんだけどギルドマスターはどれぐらい使える?」
俺はギルドマスターに聞くとギルドマスターは
「そうだな。下手をすればマルセよりも強いかもしれん。あいつはマジでバケモン並みの強さだよ。クナンがトリニティってレア異能を持っているからギルドマスターをあそこまで追い込めたんだろうけど普通の異能じゃギルドマスターには勝てない。だからトリニティと戦うなら私は真っ先にコウタとギルドマスターが別々でねらわれると思う」
俺とギルドマスターが別々で狙われるか。ずいぶんかわれたもんだ。
「ならギルドマスターははやく傷を治さないとな。それじゃ明日の朝、宿の前でおちあわないか?」
「そうね。じゃ宿の前でおちあいましょう。私はもう休むわ。あ、スルカは私らの部屋に泊まるから」
キヅラは俺に言った後俺の泊まる部屋から出て行き、俺もキヅラが出た後、部屋でその日は休んだ。
翌日、俺は昼前くらいに起きた後宿屋の前に行くと宿屋の前でキヅラと昨日会った顎髭の長い男、バローがキヅラと話していた。
「お前は」
「おう。きたか。お前がくるのが遅いからこの方と話していたぞい」
「いやいや懐かしいな。こんな小さかったやつが今や帝国の三傑とまで呼ばれているとは。私も歳をとったものね」
「ほっほ。ご冗談をあなたは自分の異能でないともう老いたりしないでしょう。あなたもいいギルドマスターといい古い方らは変わり者ばかりだぞい」