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アガベの失態

 私、クナンは今トリニティの組織を率いており、構成員であり私の仲間であるクズルアにもう一人の仲間であるアガベの迎えを頼み、帰ってきたクズルアにアガベを椅子に座らせて体をローブで縛る。


「......これは、何のつもりかしら」


 意識を取り戻したアガベが私と目の前にいるクズルアを睨みながら言う。


「何のつもりと言われても自由に泳がせておいたのは私達だけど勝手にいって勝手に死にそうになるとは思わなかったからな。処罰を下そうと思って」

「処罰?なぜアガベにそんなことをする。アガベ達はただの利害の一致でいるだけの集まり。仲間でもなんでもないのに」


 そうだ。私達トリニティはあくまで利害の一致によって成り立っている。私とアガベ、クズルアの三人は特に。他の手下達に対しては利害の一致などは関係なく暴れたい奴、世界を憎んでいるやつなど色んなやつを手下にしている。手下が役に立つかどうかの判断は私がこの世界では信頼しているゼブルスに任せてある。


「確かに仲間と言える関係でもない。だがお前の異能、秩序を得られたのは誰のおかげだ?」

「秩序を得られたのはアガベの実力でだ。情報を得られたのはお前らのおかげではあるが異能をとったのはアガベの実力。勘違いするな」

「勘違いしているのはお前のほうだ。今の状況わかって言ってるのか?」


 私はアガベに言うとアガベは


「今の状況?男のあんたが女の私のことを縛るプレイをしてる変態」

「あはは!面白いこと言うっすね!まじ面白い冗談なんすけど!クナンにそんな趣味あるわけないじゃないっすか」

「じゃああんたの趣味でいいよクズルア。早くアガベの拘束をときなさい」


 クナンはアガベの片腕を掴むと


「ねじれろ」

「!?」


 アガベの片腕をねじれさせ片腕だけ無惨な形になる。


「ぐ、ぐぁぁぁ!う、腕が!アガベの!アガベの腕が!」

「利害の一致で組んでいたとしても不様を晒してその態度はいただけないな。その片腕は罰だ。トリニティの構成員には機械の腕をつくれるやつがいる。だからそいつに片腕をつくってもらうといい。後しばらくお前はここに待機だ。私達はこれからやることがあるからな」


 私とクズルアは組織のとある部屋にアガベを拘束したまま部屋を出る。


「それで?これからどうするんすか?」

「これから私達もゴールン都市をとりにかかる。このままでは無駄に戦力を消耗するだけだからな。帝国側に配置しておいた人員もやられたらしいからな。早急に対処しないとダメだろう?」

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