帝国の三傑 2
帝王陛下とやらの命令なしに動けるのか。そりゃ帝国からすればレアなケースなのか?
「帝王陛下に忠誠を誓っていないわけではないが帝王陛下を利用するものも多いぞい。だからこそわしらみたいな別動体的な動ける奴らがいるぞい。ま、他の奴らは弱すぎてやられたらしいが。全く、帝王陛下がわざわざ選ぶくらいだから骨のあるやつかと思えばザコばかりだぞい」
「ザコばかりってまるで見てきたかのようじゃないか」
俺はバローに言うとバローは顎髭を撫でながら
「見てきたかのようではなく見てきたんだぞい。ここにはわしら以外に後三人来る予定だったんだが三人はやられておった。トリニティとかいう組織の若僧に」
バローは「全く情けない話だぞい」と言ったあとアフガンが
「我らが情けない三人の代わりにそいつは殺しておいた」
「二人が、いて助かる。私は、戦闘、めんどくさい」
アフガンが言った後にルクンが言うとバローはまた顎髭をなで
「お前にも言いたいぞい。全く。戦わないとは。それでも帝王陛下に選ばれた者かだぞい」
「私は、別に、そんなの、どうでもいい。今回の、ことも、恩義の為。恩義は、大事」
ルクンはバローに言うとバローは「はぁ」とため息をつき
「お前のことはもういいぞい。それよりギルドマスター。今はどういう状況なんだぞい」
「今の状況か。正直かなり悪いのう。なんせ戦力がこと足りておらん。ギルドの連中はみんな逃げたからのう」
「なんだゴールン都市は使えん奴らが多いんかだぞい。全く情けない話だぞい」
「それを言われたら耳が痛いのう。情けない話じゃがうちのギルドの奴らは弱い奴ばかりじゃった。一時期は本当にやばかったんじゃがその時期にコウタさんがきてくれてコウタさんのおかげで一旦は皆やる気を出したんじゃがトリニティが攻めてきた際に皆命が惜しくて逃げたよ。ま、トリニティのボスは確かにやばい。だからまぁとめることもできなんだんじゃ」
ギルドマスターはバロー達にいうとバローは
「ふむ。トリニティのボスはそんなに強いのか。そりゃ少し頼みだぞい。骨があるやつとやりあえるのはこの歳になっても唯一の楽しみだからな」
バローは興奮気味に言うとアフガンは
「いつまで経っても戦闘好きなじじいだな。今日はとりあえず我は帰るぞ。いつものとこに泊めてもらうからな」
「いつものとこってどこじゃ?お前さんは来るの初めてじゃろ?」
ギルドマスターはアフガンに言うとアフガンは「え?」と言った後に
「そうだったか?」
「お前さんはお前さんで思い込みの激しいやつじゃな」