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スルカ・メルサ 4

 コウタはスルカと別れた後帝国に戻ろうとし、数時間後、帝国に着く前の森を歩いている最中、道中で長い棍を持つ体の肌が色黒い男が仁王立ちしていた。


「おまえは誰だ?」


 スルカは仁王立ちする男に聞くと男は棍をスルカに向け


「我が名はエルデ・グラーダ。トリニティのこうせいいんだ。我の役目は帝国に向かおうとするものをとめること。クナン殿の命によりお命もらいうける!」


 エルデと名乗った男は棍でスルカに攻撃しようとするとスルカはニヤリと笑い


「ちょうどよかった。自分は強くなった異能を試したいと思っていたんですよ。トリニティのやつなら遠慮なく殺せる」


 スルカはエルデに言った後エルデが棍でスルカを突こうとした瞬間にスルカはエルデの頭上に小石を投げる。


「その程度の石では誰も殺せんぞ」

「そうだね。でも君手に持ってるのよくみてみたら?」


 スルカはエルデに言うとエルデがもっていたはずの棍はスルカが投げた小石の位置と変わっており、エルデは自分の棍を頭にくらい、激痛のあまりか地面に転がる。


「ぐ、ぅぅぅ!い、いつのまに我の武器と小石を」

「ん?いつだと思う?自分が入れ替えたのは?それじゃ次行きますよ」


 スルカはエルデに向けて地面に転がる小石を投げるとエルデはその小石を避けず顔にくらう。


「何のつもりだ?こんな小石で我をたおすなど」

「いやいや。君にはこの地面に転がる小石だけで十分さ。ま、使うのは小石だけじゃないが」


 スルカはエルデに言った後、エルデは棍を拾い、スルカに向け投げる。


「そんな真っ直ぐに投げても自分には当たらんぞ」

「そうだろうな。だが油断大敵だぞ?」


 エルデはスルカに言うとスルカの背後からエルデが投げた棍が戻ってくる。


「戻ってくる武器なんて優秀だね。でも君のもとに戻るのは」


 スルカはエルデに言うとスルカに当たるはずの棍は地面に転がる小石と変わっていた。


「お前の異能、位置の入れ替えはわかるがいつ入れ替えるかタイミングがわからん。やりづらいな」


 エルデは地面に落ちている棍を拾った後に言うとスルカは


「それは自分の異能が強化されたからだよ。強化前は自分が対象にウィンクしないと使えなかっが今は自分の思うタイミングで使うことができる。ようは一定のしぐさを省いて使えるんだ。だから」


 スルカは地面に転がる小石を何個もエルデに向け投げ、エルデはするかの投げた小石を棍で全て撃ち落とそうとするとエルデの手元にあった棍はなくなり、スルカの投げた小石は森に生えていた木々と入れ替わっていた。

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