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開花 2

「力が。力が欲しい。位置を簡単に入れ替える。この自分の異能で」


 スルカはふらっと体を起こすと俺を見たかと思えば俺はなぜかゴールン都市の入り口にいた。


「!?」

「ランダムに位置を入れ替えする異能になったようですね」


 アルカナは俺の隣で言うとゴールン都市の上空にスルカが浮いていた。あんなことまで出来るのか。


「な、なんだ。急に力が。それに、異能がコントロールできない。だれをどこにとばすかわからない。誰も自分に近づかないでくれ!」


 スルカはゴールン都市に住む人に対し叫ぶがみんなスルカの言うことを真に受けていない。いきなりスルカがそんなことを言って信じる奴はいないだろう。むしろ中二病をこじらせていると思われるかもしれない。

 俺はスルカに近づくとスルカは


「や、やめてください。自分に近づかないで」

「大丈夫だ。俺がとめてやる。俺の異能は呪いぐいだ。お前の呪いを俺が喰ってやる」


 俺はスルカのいる方にゆっくり近づくとスルカはギルドの屋根の上におり


「の、呪い喰い?なんですかその異能は。それに今の自分の状態をなおすというんですか」

「少し違うな。呪いを喰うんだよ。なおすのとは違うからな」


 俺はスルカに言った後、スルカの右肩に見えた黒いもやを呪い喰いで喰う。

 黒いもやを食べた後スルカは気絶する。


「主人様。そいつの呪いは喰いました。これで主人様が食べた呪いは5つ、そしてスルカの異能は位置の入れ替えです。主人様の場合は目に見えるものに対し、対象を見ながら音を鳴らすと自分とその人の位置を変えることができます。主人様の場合は自身と対象の入れ替えだけです」


 位置の入れ替えか。使い方によってはかなり使える異能だな。自身にしか使えないのは仕方ないがそれでも十分使える。


「とりあえずはスルカを安全なところに運ぼうか。しかしなんでこいつは急に呪いもちに?あんな急になるもんなのか?」


 俺は隣に現れたアルカナに聞くとアルカナは


「もともと異能の使い方をマスターしていたんでしょう。でもこれ以上強くなりたいというきっかけがなかったんでしょうね。だから呪いもちにまでならずそのままの強さでいたんでしょう。恐らくですが。ですが彼女は先ほどゼブルスに負けたおかげで強くなりたいきっかけが爆発したんじゃないですかね?」


 よくわからんがそういうもんで呪いもちになるのか。この世界の奴らは大変だな。

 俺はスルカを背負ってギルドの中に入るとギルド内のものがどれもあった場所とは入れ替わっており中はぐちゃぐちゃだった。これをスルカの異能の呪いがはつげんしたせいでこうなったのか?

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