開花
俺はアルカナに言われた後気絶しているスルカを背負ってゴールン都市に戻りギルドマスターにスルカを渡す。
「帝国の軍人をここまでやるとは。一体誰にやられたんじゃ?」
「トリニティのゼブルスってやつだ。あいつは強かった。俺もあいつの殺気にかなりぶるちまったからな」
俺がギルドマスターに言うとギルドマスターは
「そうか。じゃがお前がいてくれたおかげでこうしてスルカは生きて帰ってくることができた。ありがとうな」
「いやいや。俺は何も出来てません。ただスルカを担いできただけですよ」
本当にそうなんだ。俺はゼブルス相手に何もできなかった。ただマルセの異能、爆炎をくらわせたがあまりきいていなかったようだし。もっと鍛えないと
「く、う」
俺とギルドマスターが話をしている間にスルカは意識を取り戻す。
「スルカ。起きたのか」
「自分は、あいつに負けて。それから」
「ああ。あいつなら逃げた。後お前は俺が担いできた」
俺はスルカに言うとスルカは俺に頭を下げる。
「すいません。自分が弱いからコウタにご迷惑を」
「別にいいさ。しかしお前は今まで見てきた帝国の軍人と違って話が通じるな。なんでだ?」
「何度も言っているでしょう。自分らは変わったんですよ。少なくとも自分のいるラウンズは」
ラウンズはとか言われてもそんなんわからんしな。
「俺たちはラウンズすら知らんからな。それを教えてもらわんとわからないな。変わったとか言われても」
「・・・失礼。ちゃんと説明するべきでした。自分らの帝国、エンディグ帝国には帝国軍人には大いなる意志と伝えてありますがラウンズに命令できるのは帝王陛下のみ。帝王陛下こそが大いなる意志なんです。今はラウンズから軍人に指示を出すたいせいに変わりましたが前までは自分らには話しを通さず帝王陛下の側近の大臣が帝国の軍人に命令を下し民を苦しめていました。自分たちは帝王陛下の命令で大臣を止めることができませんでした。だけどラウンズの1席である自分より強い将軍が大臣をうちとって体勢を変えたんです。帝王陛下も大臣に洗脳されていたらしく今の帝王陛下は正常です。そして自分らも」
ふーん。ラウンズとやらがようはちゃんと機能してなかったから今まで意味のわからない言動で帝国の軍人は民を苦しめていたわけか。ならこいつらは今大変なんだな。
「自分はラウンズの4席、スルカ・メルサ。自分が敗北することなど許せ、ない。もっと。もっともっともっと。異能を極めなければ」
スルカは今度はぶつぶついい出すとアルカナが隣に現れ
「主人!スルカは呪い持ちになります!気をつけてください!」