ゼブルス
「な、何!?刀の刃の部分をうけとめてなんで血が出ないの?」
「この程度で俺を斬るつもりでいたのか。残念ながらこの程度の刀じゃ俺には傷をつけれないな。刃先をみろ」
ゼブルスがスルカに言うとスルカの刀の刃の部分が溶けていた。
「と、溶けている!そんなばかな!この刀は」
「雑魚はひっこんでろ」
ゼブルスはスルカの腹部に蹴りを入れるとスルカは口から大量に血を吐き、地面を転がり木に激突するとピクピクと痙攣していた。今のがただの蹴りか?
「つまらないな。軽く蹴っただけで気絶するとは。話にならない」
ゼブルスはスルカに呆れたように言った後俺の方を向き
「お前なら俺をガッカリさせないよな?イツク・コウタ」
「さ、さぁ。ご期待に応えることはできないかもね」
俺はゼブルスに言うとゼブルスは嬉しそうな顔をしていた。どうする。こいつはかなりヤバいやつだ。俺でも勝てるかどうか。だがこいつに勝てないと俺はクナンにはきっと、いや絶対に勝てないな。ならこいつをここでやるしかないか。
俺が身構えるとやつから俺に対し攻めてくる。
「これで焼けちまいな!」
ゼブルスは俺に触れようとした瞬間俺はゼブルスの攻撃を避け、ゼブルスの腹部に触れると
「気安く触ると火傷するぜ」
「俺が火傷するならそっちは爆発するぜ」
俺はゼブルスに言った後に爆破で吹き飛ばす。
「ぐぉ!」
「どうだ?俺の異能は」
「い、いいね。今のはきいたよ。爆破の異能かい」
「少し違うな。俺のこの異能は爆炎。そこらの炎とは違うのさ」
「爆炎か。なかなかきいたよ。これくらいはできてもらわないと歯応えがないってもんさ。今日のところはひいてやろうかね。お前の実力は大体わかったからね」
ゼブルスは俺に背を向け、俺はゼブルスに近づこうとするとゼブルスは俺を睨み
「それ以上近づけば殺すぞ」
俺はゼブルスの今にも殺しそうな目に驚き、そのままゼブルスを逃してしまう。気迫で負けるとは俺もまだまだだな。
俺が落ち込んでいるとアルカナが俺の隣に現れ
「仕方ありませんよ主人様。あいつは異能なしでもかなりの実力です。自分の異能をどう使うか、そしてなければどう対処するかのことを極めています。ですから逃げてくれてむしろありがたいと思って起きましょう。それより」
アルカナは地面に転がるスルカを見た後に俺に
「主人様。あの人のことよく見ておいてください」
「なんだ?あいつが裏切ったりするのか?」
「いやそういうのじゃありません。ただ、危険な香りがすると言っておきます」