シルト・ゼルト
「うぐっ!」
何かの爆風でスルカは地面に転がる。
「どう?おいらの異能は透明化。自分のことを透明にすることもできるしふれたものを透明にすることもできる。どうだい?おいらの異能で投げた透明爆弾。お前じゃおいら、シルト・ゼルトには勝てない。残念ながらね」
褐色肌の男、シルトは自分の名を名乗るとスルカに向かってまた何かを投げる。爆発の衝撃で地面を転がりすぐには対処できなかったのかスルカはシルトの投げた何かを腕にくらう。
「ぐ!」
「これはつまらないなぁ!おいらが簡単にあいつを殺しちまうからなぁ!あっはっは!」
シルトは地面に転がるスルカに対して言うとスルカは腕に刺さった何かを抜いた後起きあがり背中から仮面のようなものを取りだし自分の顔につける。
「自分はこれでも帝国の将軍、ラウンズの序列4位、スルカ・メルサよ。あなた如きには本気は出さないけどまじめにはやってあげる」
「はぁ?もう体もボロボロなくせによく言う。ならおいらがすぐにとどめをさしてやるよ!」
シルトはスルカに向かって近づくとスルカは近くにあった木に近づき、そこに自分の刀を刺す。
「爆発で頭でもうったのか?木に自分の刀を刺すなんてばかな・・・」
シルトがスルカに喋っている間に何故かシルトと木の位置が変わっておりシルトのいた場所に木が移動し、木があった場所にはシルトが立っており、シルトの腹部にはスルカが刺した刀が刺さっていた。
「な、な、なんじゃ、こ、り」
「はい。これで終わり」
スルカは刀を掴んでシルトの胸部まで上げるとシルトは大量に血を吐き地面に転がる。
「ひぃ、ひぃ、ひ」
「なんだ。まだ死んでなかったのか?自分がなんで仮面をかぶったのか理由がわからないのか?」
「し、しら、な」
「まぁ今更死ぬお前に教えることもないよな。勝ちを確信している奴ほど隙だらけではないしね」
スルカはとどめにシルトの頭を刺すとシルトは動かなくなる。
「まさかシルトが簡単に死ぬなんて。予想外だ。俺はコウタの実力がいかようなもんか見に来たというのにまさか帝国の軍人が仲間にいるとは」
ゼブルスは予想外とか言うわりには全然焦ってはいなかった。
「お前は全然焦ってないな。たしかゼブルスだったか?」
「まぁ焦ることでもないからな。ここで俺が死ぬわけじゃないし」
ゼブルスは俺に言うとスルカはゼブルスに近づき
「お前は馬鹿なのか?帝国の軍人は敵を逃したりはしないのよ。自分は優しいから最後の言葉くらいは聞いてあげる」
ゼブルスに向かってスルカは斬りかかったがゼブルスは素手でスルカの刀の刃の部分をうけとめた。