探索
シナコを連れてマルセ達の部屋に戻るとマルセ達にシナコを預けて俺は別の部屋でねる。
翌日、マルセ達はシナコを連れてゴールン都市の復興をし、俺はスルカと2人でゴールン都市の周辺の様子を見ていた。
「あの強いと言われているコウタさんと行動できて自分、感激しています」
「そういうお世辞はいいから。それに俺はまだお前のこと信頼したわけでもない。わかっているのか?」
「もちろん。ですから一緒に行動して」
スルカはそこまで言うと俺の歩く方向のまえに腕を出し
「コウタさん。気づいてますか?」
「ああ。気づいてる」
俺たちがゴールン都市をでてからずっと誰かに見られているような感じがある。まさか、
「つけられていますね」
「やっぱりそうか。なら」
「いえ。自分にやらせてください。信頼をかちとるのもありますが自分実は」
スルカは腰に装備していた刀を抜くと後ろの方に移動し
「自分もトリニティが大っ嫌いなので奴らの場合は自分がズダズダにしてやりたいんです」
スルカは俺たちの背後にあった木を斬るとそこには褐色肌で服装は上半身がタンクトップ、下は膝ぐらいまである短いズボンを履いた男が現れる。
「どうやらおいら達は気づかれていたみたいだ。ゼブルスさん」
「そうみたいだな。だがこれくらいは気づいてもらわないと歯応えがないってもんだ」
褐色肌の男の背後からアーブルル王城であった男が現れる。これはビンゴだな。
「おい。スルカ。あいつらはトリニティみたいだぜ」
「そうみたいですね。では自分はあの肌の黒い男を斬りましょう」
スルカは褐色肌の男に斬りかかると褐色肌の男は目の前から消える。
「ぬ!」
「ひっかかったね」
褐色肌の男はするかの背後に現れると胸から小さなナイフを取り出しスルカの背中をきる。
「うぐっ!」
「それじゃおいらが始める殺戮ショーを見せるよ。ゼブルスさん」
「ああ。楽しませてもらおう」
ゼブルスが言った後また褐色肌の男は俺たちの前から姿を消す。この異能はなんとなくだがわかる。おそらくだけど自分を透明にする異能だ。
俺が褐色肌の男の異能を想像していると
「卑怯者どものあつまる組織にはやはりこういう奴らが多いんですね。でも」
スルカは刀で回し蹴りのようにその場で一回転すると褐色肌の男の腹部に斬られた傷がはいる。
「やっぱわかっちゃうよね。おいらの異能。でもね。おいらだってばかじゃない。強いやつにはこれだけで通じるなんて思ってないさ。だからね」
褐色肌の男は何かを投げるそぶりを見せる。それを見たスルカは何かに気づいたのか後方に下がるとスルカの目の前らへんで何かが爆発した。