サザメ
シナコが意識がなくいつ起きるかもわからない?なんでそんな状態に?
「わいにもなんでかはわからん。だからしなこのことはお前がみておいてくれ。後マナカはおそらくだけどわいより強い。あいつは今まで真面目に戦ったりしなかったがミチルが捕まってからあいつは目覚めた。本当の意味でな」
サザメが俺に言った後立ち上がると
「わいは教会では何もできず、さらには仲間たちを生贄にされるだけ。しかも逃げる道中ではミチルが魔族にわたる始末。わいのいいところが全然ない。だからわいもできることをしたいんよ。けじめ的なやつさ」
サザメはそれだけ言うと俺から離れていき
「マナカ達はお前が泊まっている宿屋にいると思う。ギルドマスターに紹介されたからな。わいはもうアーブルル王国に向かう。なーに。無茶はしないさ。もし本当にやばかったら帰ってくるさ。だからマナカ達のこと。頼むよコウタ」
サザメはそれだけいい残して俺の前からさるとアルカナが隣に現れ
「いいんですか?主人様。多分あの人死にますよ」
「好きにやらせるさ。それに死にそうになれば戻ってくるっていっていたから大丈夫さ。そう信じよう」
俺はアルカナに言った後廃棄場から出てアーブルル王国に向かう前に使っていた宿屋に向かった。
宿屋に着くと宿屋の主人は俺のことを快く泊めてくれた。というか
「今冒険者はほとんど逃げてしまったから宿屋はガラガラなんで使ってくれる方がありがたいです。あ、後先ほどあなたに用のある方がコウタ様のお仲間のところに行きましたよ」
俺に用のあるやつ?誰だろうか?とりあえず部屋に向かうか。
俺はマルセ達が泊まっているであろう部屋に向かい、ドアをノックする。
「マルセー。みんな。いるか?」
俺は部屋の前で聞くとマルセは扉を開け
「待っていましたよ。コウタさん。中に入ってください」
俺はマルセに言われて中に入ると手足を拘束されているスルカが地面に転がっていた。
「へ、へへ。さっきぶりですね。イツク君」
「・・・何してるんですか?」
「いやぁ。やっぱり帝国の軍人はあまりよく思われてないみたいですからお話しようかと思って来たんですけど自分が中に入った瞬間気絶させられてこうなってます」
スルカは笑いながら俺に言った後チウルスが
「コウタ兄ちゃん!帝国の軍人は信じちゃいけないの!だから廃棄場に捨てるの!」
「何を生ぬるいことを言ってるのチウルス。私の異能で老化させた方がいいでしょう。生命エネルギーをすいとってさ」
チウルスとキヅラはスルカをどう対処するかで揉めている。どちらにせよ酷い気もするがだがこれは帝国の軍人がしてきたこと報いだからな。俺はあまり口出しはできんな。