色欲のメキサ
「初めましてと言った方がいいんですわよねら?わっちの器になった奴はあんたらの仲間なんですのよね?一応自己紹介しておきますわ。私は7体の大罪魔族の1人、色欲のメキサですわ。これからわっちに骨抜きにされるみなさん。よろしゅう」
ミチルの姿をした女、その姿は人間の姿ではあったが背中から翼が2つ生え、腕は龍のような鱗の腕をしていた。
「よくもミチルを」
「あら。ごめんなさいですわ。でもわっちは今日はあんたらに挨拶をしにきただけですわ。スペルタクス様にも手出しはするなと言われているんですわ」
ミチルの姿をしたメキサという魔族は俺たちに言うと俺は
「俺の前に姿を現してただで帰れると思っているのか?」
「んー。帰してもらわないと困るですわね。でないとわっちはあんたらの骨を抜いて皮だけにしてしまいそうですわ」
骨を抜いて皮だけにする?何を意味のわからないことを
「主人様。だめです。あいつは危険です」
アルカナが俺の隣に現れて言った後アルカナの姿を見てメキサは舌をじゅるりとしながら
「まさかあんたがそこにいるとは思わなかったですわ。アルカナ」
「それはこちらのセリフです。まさか人間をたらし込むことしかかんがえていないあなたがそちら側でまさかの色欲担当だなんて。いや、むしろあなたはその能力を与えられたおかげで助かっていると言えばいいんでしょうか」
アルカナはメキサに言うとメキサは嬉しそうに
「うふふ。少しは楽しめそうでわっちは楽しみですわ。今はわっちには別の仕事があるから見逃してあげますわ。あなたと戦う日を楽しみにしておきますわ」
メキサはそれだけいい残すと俺たちの前から去る。俺は糸を飛ばそうとしたがアルカナが俺をとめる。
「あの女は逃した方がいいです。あの女の能力はやばいなんてもんじゃありません。強さとか関係ありませんから」
アルカナは俺に言うと俺はアルカナに
「お前は怠惰のやつ以外は知らないと言っていた気がするが?嘘をついたのか?」
「それについては訂正します。まさかメキサが7体の大罪魔族にいると思っていなかった、というか色欲は別のやつだと思っていたんです。メキサは昔の私の友人です。今は完全なる魔王の部下になりさがったようですが」
アルカナは下を向きながら悲しそうに言う。昔の友人か。それはあまり良い話じゃないな。
「色欲の能力は魅力させた相手の骨を文字通り抜くんです。そして皮だけにかえる。端的に言えば即死ですね。隠密にも使えますよあれは」