トリニティの狙い
「クナンは、奴の3つの異能はやばい。戦うのはやめた方がいい」
「そのようじゃな。私でもこのざまじゃからの」
包帯がぐるぐる巻きの両手、両足を見せて俺に言う。
「冒険者らはちりぢりに逃げたと言ったが生き残りは少なかったんじゃ。奴の異能のせいで体が勝手に魔族に変化したり、気づいたら刺されていたりと。私もなんとか応戦するので手一杯だった」
あの異能を2つも使ってそれだけで済んでるのが流石はギルドマスターを名乗るだけはある。
「いやはやお恥ずかしい。ギルドマスターを名乗っておいてこんな醜態をさらすとは」
「いやいやそんなことはないよ。逆にそれだけの怪我で済むなんてすごいよ。流石はギルドマスター」
俺はギルドマスターを褒めるとギルドマスターは頭をかきながら照れていた。
「それでコウタさん。本題に入るんだがいいかの」
「ああ。かまわないよ。あ、その前にミチルという女性がこなかったか?」
俺はミチルについて聞くとギルドマスターが口を開こうとした瞬間に
「その件についてはおいが話すよ。ギルドマスター」
ギルドマスター室にノックもせずにサザメが入ってくる。よかった。無事にここについていたのか。
「サザメ。無事で何より」
「ああ。おいは無事だ。それよりミチルは」
サザメが離そうとした時ギルドマスターは
「待て待て。君。ここに座ってから話したらどうだ。コウタさんも気を使うだろ。それに私も気をつかうからの。はようこちらに座らんか」
ギルドマスターがサザメに言うとサザメは申し訳なさそうに
「そ、そんな。お、おいはここで大丈夫。苦労している2人が座っていればいい。おいはむしろ壁際で」
こいつなんでかあんときオーキ神父にやられたあたりからやたらとめんどくさい感出してきているぞ。流石にそこまでやられたらマジにめんどい。
「いいから座らんか!面倒な男じゃな!お前はこの都市にきたときも理由も話さず私に頭を下げてただひたすら謝るだけ。お前からコウタの名がでなければ追いだしておったわ!」
ギルドマスターは怒りながら言うとサザメは「すまない」と言った後俺たちの近くにきて地面に星座で座った。
「はぁ。面倒よのう」
「すいません。これはおいなりの誠意ですので」
「もう面倒だしそれで良い。それより早く話してやらんか」
ギルドマスターはサザメに言うとサザメは俺に
「すまない。ミチルは敵のてに渡った。あいつには大罪魔族とやらの適性があったらしい。それでミチルは」
サザメが俺に話しているとギルドマスター室のドアが開き
「ギルドマスター!大変です!またトリニティの奴らが」
ギルドの受付嬢が叫ぶと俺は
「ギルドマスター。サザメを頼む。俺が奴らを殺してくる」
「すまんが頼むのう」
俺がギルドマスターに言った後俺は受付嬢に案内してもらい、トリニティのやつが現れた場所に向かった。