大罪魔族
「私の異能を使ってるんだ。なら逆に吸い取り過ぎたらどうなるのさ」
キヅラはアルカナに聞くとアルカナは
「そうですね。恐らくですが私の人型の姿が保てなくなりずっと魔族の姿になります。ようは人間体が死にます。私意外と強い側の魔族なんです」
アルカナは微笑みながら俺たちに言う。それならこいつにあまりキヅラの異能を使わせないようにしないとな。
「私のことについての話は以上です。次に話すことの前に何か質問ありますか」
「ないわ。だから次の話をしなさい」
マルセはアルカナに言うとアルカナは「承知しました」と言うと
「次の話ですが、先ほど主人様と戦った7体の大罪魔族についてです」
怠惰のコムルクスとかについてか。詳しく知っているなら奴らのことをしれるいい機会だ。
「7体の大罪魔族については聞いたことだけはあるんです。現魔王に挑んだ魔族、その中で気に入った魔族の7体に現魔王が能力を与えた。それが7体の大罪魔族です。7体の大罪魔族は憤怒、怠惰、傲慢、暴食、色欲、嫉妬、強欲、それぞれに与えられた通りの能力を。コムルクスについてだけは知っているので話しますが彼の能力は、ナマケモノ、これが奴の能力の名前です」
アルカナは俺たちに話すがさっきからなんで異能のことを能力って言うんだ?なんか違いがあるのか?
「なぁ。アルカナ。さっきから思っていたんだがなんで異能を能力と言うんだ?」
「そうでした。これについての説明もしなければいけませんね。なんで私が魔族の場合は能力というのか。まず魔族に異能はありません」
「魔族に異能はない?ならその能力って奴はなんだ?」
俺はアルカナに聞くとアルカナは一度咳き込んだ後
「ちゃんと話しますからお待ちください。魔族の能力は人間の持つ異能より上のものです。異能は昔、人間が魔族に対抗する前に魔族の血を人間の体に取り込んでそれを適応させたものです。今は当たり前のようにある異能ですが昔の人間達は異能を体に適応させるまでかなり苦労したらしいですよ。呪いなんてあって当たり前のようなものでしたから」
異能よりも上のもんってことはなら魔族の能力には対抗できないってことか?
「安心してください。異能は魔族の能力には劣るといってもほぼ名前だけですから。正面からやりあえばなんら変わりはありません。後主人様のような異世界からきた方が異能を持つのは当たり前のことらしいです。ただ強い異能と弱い異能をこの世界に転移する前にランダムに付与されるらしいですが」