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怠惰のコムルクス

「お前は確か怠惰のコムルクスとかいうやつだったか?」

「カーッカッカ!そうだぜ!おいらは7体の大罪魔族、怠惰のコムルクス様だぜぃ」


 コムルクスは俺に名乗ると俺は即座にミチル達を逃す。


「させないぜぇ!おいらの部下はおいらの能力で強化されているからなぁ!怠惰の力、ナマケモノでな!」


 ナマケモノって異能なのか。変な名前の異能だな。


「お前みたいな怠けている奴には相応しい異能だな!」

「お褒めに預かりどうもどうも!それじゃ頑張っておいらの強化した魔物と戦ってね!」


 コムルクスが言うと俺の前にはコムルクスの用意した二足歩行で立つ狼のような魔物がいた。


「爆炎で消しとべ!」

「ガウっ!」


 オオカミの魔物は俺の攻撃を片腕で防ぐが片腕は軽くふきとぶ。


「次はもう一本とばしてやるよ」

「ガァァァァァァ!」


 オオカミの魔物は雄叫びをあげるが俺は気にせずに爆炎でオオカミ魔物の腕をふきとばす。


「これでお前は両足だけだがどうする?」

「ウ、ガ、ア、ァ」


 俺がオオカミ魔物に言うとコムルクスは暇そうに


「ブラボーブラボー。すごいね君。おいらの強化魔物にそこまでできるなんて。すごいよ」

「暇そうにしてるなら俺の相手してくれよ。俺の爆炎でぶっとばしてやるから」

「えー。やだよ。だるいし。魔王様の命令だから動いてるけどさ。なるだけおいら戦いとかは好まないし。家でごろんしてたいやつだし」


 ん?家でごろんとかあまり動きたくないとかこいつまさか完成されたニートみたいなやつか?


「お前ニートか?」

「ニート?なんですかそれ?おいらの名はコムルクス。ニートなんて名前じゃないよ」

「いや、ニートっていうのはひきこもりみたいな」

「ひきこもり?なんだその魅力的な言葉は。とても甘美に聞こえるんだが」


 ひきこもりが甘美な言葉に聞こえるってことはそういう奴なんだな。


「主人様。油断しないでください。あいつはああいう性格をしていますがあいつの能力は本物です」


 アルカナは俺の隣に現れて言った後アルカナの姿を見てコムルクスは


「なんだお前。そっち側にいたのか。裏切り者のアルカナ」

「コムルクス。怠惰のあなたに言われたくはありません。あなたはやる気がなさすぎて本気も出さずに勇者様に素直に封印されたらしいじゃない」


 アルカナはコムルクスに言うとコムルクスは


「これがおいらの本気だい。お前にはおいらの本気なんてわからねぇだろうが」


 コムルクスははきすてるようにアルカナに言うと俺はアルカナに


「アルカナ。お前はやつを知っているのか?」

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