魔王宣言
シナコはミチルに言うとミチルはシナコをなだめながら拠点にいる民に近づくとシナコを預けてミチルが俺に近づいてくる。
「お疲れ様。よく生きて帰って来てくれましたね」
「ミチル。シナコのことありがとう。マリネットとチウルスは?」
俺は2人のことを聞くとミチルは
「2人なら避難民と遊んでくれてるよ。それよりサザメは?」
「サザメっていうやつならここにおるよ」
キヅラは背負っていたサザメをミチルの前におろすと
「おいは、おいは何も、何もできなんだ。みんな、みんなおいを庇って」
「サザメ。サザメ!」
ミチルはサザメの名を叫ぶとサザメは
「な、なんやミチル」
「あんたにはまだ面倒をみるこがいるでしょ。それにやられたならかりは返せばいい。ちがう?」
「面倒をみる子?おいにはそんな子はいな」
サザメが言葉を言いきる前にサザメの前に制服を着た眠そうな子が近づき
「サザメ。どこ行ってです?一緒にご飯食べるです」
「そ、それは待ってください。ご飯は後からいただきます」
「そう?なら一緒に寝るですか?サザメ。顔色かなり悪いですよ」
制服を着た女の子はサザメに言うとサザメは軽く笑い
「わかりました。わかりましたよマナカ。一緒にお昼寝してあげますよ。今日だけですからね」
「お、たまにはつきあってくれるですかサザメ。珍しいです」
マナカはサザメを連れて拠点に住む民たちのもとに向かう。
俺とマルセ、チウルス、キヅラ、マリネットはミチルと今後についての相談をしていると俺たちの前に急に映像的なものが出現し
「あーあー。見えているかな?聞こえているかな?旧アーブルル王国に住む者達よ」
映像に映っている男は先ほど目覚めた魔王、スペルタクスが映っていた。
「我は魔王スペルタクス。魔族の王である。してこれよりアーブルル王国はもとの王国、エンテイア王国へと名をもどす。そして魔族だけの王国をつくる。よって生きている人間はこれより出ていかなければ魔族へと体を無理やり変化させる。逃げたければ逃げるとよい。だが王国に残り立ち向かうのであれば恭順か死かを選ばせてやろう。それと1つショーを見せようではないか」
スペルタクスは映像越しに言うと次に映像には視界と手足を拘束された人間が映る。
「我は人間を選定していてな。我が重鎮、7体の大罪魔族。無謀にも我に挑み魔王として君臨しようとした愚かな負け犬の中で気に入った奴ら。そいつらの器をさがしている。こいつがまずは1人目だ」
スペルタクスは言うと拘束されている人間に何かを飲ませる。スペルタクスに何かを飲まされた人間は数秒もがき苦しんだ後体の肌色が紫へと変化し、背中からは翼が2つ生え、口は鳥のようにながく伸びていた。