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悪意

「僕はあんな可愛い子殺したくないよー。むしろ君みたいな生意気なやつを殺しそうだな。ぶふふ!」


 ソウクは笑いながら言うと結界の異能をもつ冒険者は


「は?何を言って」

「うるさい。お前はもう黙れ」


 ソウクは冒険者の男に唾を吐くと冒険者の男の体はたちまち石に変化した。


「ぶひゃひゃ!変な石像!僕に命令するからこんな目にあうんだよ。僕は綺麗な異世界人をはべらせてこの世界では自由に生きるんだぁ。もうこの世界に来る前の僕とは違う。異世界最高!異能最高!」


 ソウクは喜んだ後に石像を破壊しゆっくりマルセにちかづいていく。


「おい。そこの豚男」

「ぶふ!?」


 俺はソウクに近づいて言うとソウクは俺を見て驚く。


「な、なんで君が生きて、君はアキラ君達にボコられて魔物のエサになったんじゃ」

「生憎だけどお前の目の前にいる俺は死んでるように見えるかい?ソウク」


 俺はソウクに言うとソウクは


「そうだね。君は死んでなかったんだね。ぶふ!まぁいいや。ここで僕が殺してアキラ君の手土産にしてあげる!」


 ソウクは俺に向かって唾を吐いてくるが俺はその唾を避ける。避けた唾が当たったとこを見るとそこは石に変化していた。


「お前の異能は唾で触れたものを石に変える異能か」

「ぶふ!そうだよ!僕の異能は僕の汗、唾、体液といったものが当たると当たったやつは石に変わるんだ。ぶふ!どう?すごい異能だろ?無能くん」


 ソウクは俺にゆっくり近づきながら唾を吐いたり汗を飛ばしたりとしてくる。こいつは異世界に来る前から運動は苦手だったし走るとこなんて体育の授業とかでもみたことはない。予想だがソウクのやつは走れないんだ。だがあいつは汗っかきだから異能とは相性はいいかもな。


「無能くん避けるのだけは上手いね。ぶふ!」

「お前も気持ち悪い笑い方は昔からお似合いだな。豚男くん」


 俺はソウクに悪口を言うとソウクは


「豚男と呼ぶんじゃない!異能も使えない無能が!」


 ソウクは俺に唾と汗を大量にとばしてくるが俺はそれを避け続けていたが次第にそれも限界がくる。


「無能如きが僕の攻撃を避け続けられていたことこそ奇跡なんだ。あの世で自分を褒めるといいよ」

「残念ながらこんなところで死ぬつもりはない」


 ソウクは俺に対し当てるように唾を飛ばすが俺はそれをマルセの異能、爆炎で燃やす。


「ば、ばかな!なんで君は異能がない無能のはずじゃ!」

「さぁな。お前のとこの王様が嘘をついたのかもよ。さ、焼き豚にしてやるから最期に言い残すことはあるか?」


 俺はソウクに言うとソウクは俺の前で必死に土下座した。

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