スクレン
私スクレンはこの異世界に転生してくる前は学級委員長、そして風紀委員でも活動していた。風紀を乱すは悪。だからこそ私は粗暴の悪い生徒や風紀を乱す輩を私の、私が思う秩序のもとに正した。学校側から逆に厳しすぎると言われようが反感をかおうが私は私の秩序を貫いた。
私の秩序を理解してくれるものもクラスにはいた。マダラメ・シナコ。彼女は同じクラスのイツク・コウタが好きらしく私の活動にいつもイツク・コウタを巻き込んでいた。コウタもイヤイヤといいながらも私の活動を手伝ってくれた。私は彼を友人とも思っている。そしていつもふざけていたトコロザワ・テンノスケ。彼もコウタが私の活動を手伝っているとなぜか張りあって風紀委員の活動などを手伝ってくれた。正直はりあうものでもないことに。
彼らのおかげで私は孤独にならずに自分の思う秩序を貫けた。だからこそ私は彼らがもしピンチに陥ったりすれば助けるべきだと思っていた。
だが私は異世界に来てから自分の無力を痛感した。コウタは助けることができず王国から追放され、シナコはアキラによってコウタのことを追うこともできず、テンノスケに関してはアキラに殺されたらしい。私は何もできなかった。何ひとつ。だから今度こそは、あいつらの役に。
「びくびく痙攣して気持ちの悪いやつだ。本当に学がない」
スクレンは目の前で喋っているアガベに対し
「学と今の状況は関係ないと思うがまぁ簡単には私の異能はあげないよ」
「学のない奴が何をしようとも無駄だ。トリニティブックに触れられた時点でお前の異能は」
「異能、発動。秩序により、私の中の異能を、奪うことを禁ずる。奪った場合は体の一部が爆発する」
スクレンはアガベに言うとアガベは
「無駄なことを。もうお前の中に秩序という異能はない。アガベが完全にとりこんだからな。今から見せてやろう。アガベの知と秩序を」
アガベはスクレンに言った後にトリニティブックを開きながら異能を使おうとした時アガベの片腕が爆発する。
「!?」
「どうした?多少のことでは驚いたりしないんじゃなかったのか?」
「多少のことではないだろう。なぜアガベが取り込んだ後に貴様が使った無駄な異能がアガベにきくんだ?貴様はもう無能なはず」
「さぁね。どうせ私はもう無能。秩序の力も感じない。なら最後まですきにやるさ」
スクレンは腰から短いナイフを抜くとアガベにかまえる。スクレンがアガベに対しナイフを構えた後アガベは急に笑いだし
「どうした下品に笑って。とうとう狂った?」
「狂うわけがないだろう三下。お前如きがこのアガベをはかるな。ただいいことを思いついたのは確かだ」