アガベ・ソウカ
スクレンは手を前に出しアガベに対し
「私の異能、秩序。私の秩序の中ではお前は異能が使えない。そして秩序によりお前は物理でしか私を倒すことができない。さぁどうする?見た目が弱そうな君は私を倒せるかな?」
「そうくるか。だが君の秩序はアガベに使うには未熟すぎる。だからその異能はアガベがもらう」
アガベは手に持っていた本を開くとスクレンは
「あ、ありえん!何で異能が使える!私の異能は相手の異能を完全に無効化し私の独断場にできるというのに!」
「ばかな男。これだから学のないやつは嫌いなんだ。すぐに自分の予想外のことがおきるととりみだす。いいか?頭がよく学があり優秀な異能使いはいついかなる時も冷静沈着にさらに予想外のことが起きてもそれが予想通りと出来るものにならなければ。そうしなければ」
アガベはスクレンに語っている間に本から巨大な体で首が3つある魔物を本から呼び出す。
「これこそ、アガベの異能トリニティブックの生み出すひとつ目の異能、魔獣想像だ。こいつはアガベが想像した魔獣を本からつくりだし現実に作り出すもの」
「なんでだ、何で異能が使えるんですか!それくらいは教えろ!」
スクレンは取り乱したながらアガベに向かって叫ぶとアガベは呆れながら
「君はもう少し頭のいい異能使いと考えていたがまさかこんな残念なやつとは。アガベは悲しいよ。やはり君にその異能は相応しくない。アガベによこせ」
アガベはスクレンに向けて魔獣を放つとスクレンはとりみだしながらも魔獣と戦い、数分後には魔獣を倒したがスクレンはすでにぼろぼろだった。
「いやはや驚いた。まさか魔獣を倒すとは。君の異能は異能を無効化し自身の思う通りのルールを作った後にあとは自身の腕次第というわけなのは知っていたがまさか君が魔獣を倒せるほどに強いとは。だが君はもうすでにボロボロ。そんな状態ではアガベには勝てまい」
「はぁはぁ。それは、やって、みないと、わかりま、せん、よ」
「いいや。終わりだよ。君が弱った時点でアガベの異能は君の異能を取り込む準備はできたから」
アガベはスクレンに言うと一気に距離を詰め、アガベはスクレンの体にトリニティブックを当てる。
「アガベの異能、トリニティブックは3つの異能を使うことができる。そしてトリニティのレア異能に共通するのは相手を弱らせてから相手の異能を奪うこと。だからトリニティの異能使いは最初はほぼ無能と同じ。苦労するのは1番最初の異能を得る時だけ。それがかなり強力な異能を手に入れる為、か。そしてトリニティブックの異能のとりかたは弱ったときにその異能使いにこの本を当てること!」
アガベはスクレンに言った後スクレンの体はトリニティブックが当てられてからビクビクと痙攣していた。