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「逃げろって、あなた1人でどうにかできる相手ではありません!むしろ私が」

「いいや。私が残る。君を残すことはコウタの仲間を残していくということ。私はまた彼を苦しめるようなことはしたくない。だから私が残る」


 スクレンはマリネットに言うがマリネットは動こうとはしない。


「何をしている!敵同士揉めている今がチャンスなんだ!早く行け!」

「だめです!私も残ります!それに私とあなたなら勝てます!」


 マリネットはスクレンに向かって叫ぶとスクレンは


「今は敵を倒すのが勝ちじゃない。拠点の民や私の同級生を逃すことこそが私達の勝利。確かに私と君なら奴らに勝てると思う。でも戦って民を巻き込んでしまっては私達を頼りにしてくれた民達に申し訳ないではありませんか」

「そんなこと言われても、逆にあなたを見捨てたとなると私はコウタ様にどう顔向けすれば」

「気にする必要はない。私がしたいからするんだ。だから気にするな。それよりも早く逃げろ」


 スクレンはマリネットにいい続けるがマリネットは一向に動こうとしない。


「そちらさん悩んでるのー?僕様らの目的はそこのスクレン?とか呼ばれてる奴だけだから他のやつは別に逃げてもいいよー」


 スペルダはスクレンとマリネットに言うとアガベが


「そうだ。私達の目的は秩序の異能使いだけ。他のやつなんぞどうでもいい。スペルダ」


 アガベはスペルダに声をかけるとスペルダは呆れながら


「はぁ。僕様こういう弱いものいじめは嫌いなんだけどさぁ。動かないんなら、逃げないなら仕方ないよね。ちゃーんと忠告はしたけど逃げなかったやつらがわるい。だから今から僕様のすることは悪いことじゃない。必要な犠牲、なんだよ!」


 スペルダはスクレン達に言うとスクレンの背後を一気にかけぬけ拠点にいる民を狙う。


「なっ!」

「わ、私がいきます!だからスクレンはあの人をお願いします!」


 マリネットは移動しようとするが歩いた瞬間にこけて「ぐべ!」と言って倒れる。


「だ、大丈夫かよ。任せても」

「だ、大丈夫。移動手段思い付きましたから」


 マリネットはスペルダに糸をまきつけスペルダにまで近づいていく。


「では任せましたよー」

「そっちも任せた」


 マリネットはスペルダにひきづられるように移動するとスクレンはアガベに対し


「これで私はお前だけに集中できる。お前だけなら私の異能で十分倒せる」

「それはそれは頭の悪い奴らがよく言いますね。しばいてあげますよ。この頭がよく学のいいこのアガベが!」

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