呪い喰い 2
「あれは俺があの時異能を使って食べた呪いの異能?」
「そうです。主人様は呪いもちの方の呪いを食べるとその方の異能が7つまで使えるようになります。この前の方は爆炎の異能を使う方でしたのであなた様は高火力の炎を使えます」
そうか。なんで呪い喰いを使って腹があんなに熱かったのかはなんでかわからなかったがおそらくあれが理由か。
「本来なら7つ受け継がれた状態で呪い喰いは引き継がれます。ですが主人様の前までの方で全く使われなかったことにより異能は消失しました。ですから今あなたが使える異能は爆炎だけです」
いや爆炎の異能を使えるだけでも、というか複数の異能を使えるだけいいと思うんだが
「主人様。今回は異能を使ったことにより私の存在の説明とこの呪い喰いにより得られるもの。それについての説明のために私は夢の中で出てきました。また主人様にご用があればこうして夢の中に出て参りますので」
アルカナはそれだけ言うと俺の頭に手を当てる。俺はアルカナに手を当てられた瞬間意識を失い次に起きるとクズシの家だった。
ここは現実か。しかし俺の異能、呪い喰いがこんな強い異能だったなんて。
俺は布団から起き上がるとクズシが俺に近づいてきて
「おはようコウタ。よく眠れたかい?」
「おはようクズシ。おかげ様でよく眠れたよ」
俺はクズシに礼を言うとクズシは
「今日はどうする?俺は狩りに行くけど?」
んー。俺はどうしようかな?マルセに爆炎の異能の使い方教えてもらおうかな。
「俺は今日マルセのところに行くよ」
「そうか。わかった。じゃコウタがマルセのとこに行くこと村長に伝えとくわ」
クズシは俺に言った後俺とクズシは一緒に家を出てクズシは村長の家に、俺はマルセのいるところへ向かった。
俺はマルセのところに向かうとそこには昨日いた結界の異能を使う冒険者と俺が知る異世界に召喚された生徒の1人がいた。
あいつがなんでここに?
「ソウク様。あの女の呪いもちなんです!あの女を殺してください!」
は?マルセを殺す?それに昨日呪いはなくなったとクズシが言ったはずだぞ?
結界の異能を使う冒険者は俺と同じくこの異世界に召喚された男、マエダ・ソウクに言う。ソウクの見た目は体型はかなり丸く身長はそこまで高くない。顔もぶつぶつがすごく髪の毛は茶髪のおかっぱだった。
「ぶ、ぶふ!僕があんな可愛いこ殺さないといけないの?なんで?」
「ソウク様!正気ですか?あんな呪いもちが可愛いわけありません」
結界の異能を使う冒険者はソウクに言うとソウクは「ぶ、ふふ!」と不気味に笑っていた。