セクヤとミカヅキ
「に、げ、ろ。少女。この、男は、加減、を」
「うるさいんだよミカヅキ!誰が喋っていいって言った!」
巨体の男は倒れながらシナコに声をかけた銀髪の男を殴ろうとするとシナコが間にはいり男の攻撃をギリギリ回避する。
「少女よ、話を聞いて」
「あなたはミカヅキ王子ですか?」
「い、いかにも。余はミカヅキ・アーブルルである。少女、名は?」
「私はシナコ。マシラギ・シナコといいます」
「少女は異世界人かな?愚兄が異世界人を召喚したと聞いた時は噂程度にしか思っていなかったが」
ミカヅキはシナコに聞くとシナコは
「はい。私はあなたがたからみれば異世界人になります」
「そう、か。やはりあの愚兄は異世界人を召喚したのか。余は反対したというのに」
ミカヅキとシナコは2人で喋っていると巨体の男は
「てめぇら!俺様を無視してるんじゃねぇ!」
「うるさい」
ミカヅキは巨体の男に対し言うと男は急に口を閉めて黙る。
「余の異能はことだま。言葉にしたことを対象に言うとそいつは言われた通りのことをするのだ」
「ことだまですか。強いですね」
「そうだ。余は強い。異能だけでなくすべてにおいてな。本当ならこんな体がでかいだけの男どうにでもできる。機をみていたのだ。余は」
ミカヅキが言った後巨体の男はミカヅキが喋っている間に殴りかかるがミカヅキは巨体の男に
「ひれふせ」
ミカヅキは巨体の男に言うと地面にひれふしミカヅキは巨体の男を椅子にして座る。
「す、すごい。ミカヅキ王子」
「これくらいは王としての務め。愚兄をはやくとめにいくぞ。しかし、絶食しすぎてはらがへ、た」
ミカヅキは急に地面に倒れるとシナコに
「い、異世界人の少女よ。す、すまないが腹がへって、もう力がでんのだ。すまないがせおってくれないか」
ミカヅキがシナコに言った後、シナコとミカヅキの近くに
「ほんと。バカなくらいに真面目だよな。できすぎる弟をもつと苦労するがお前は昔からやると決めたことは徹底的にやる奴だからな。演技でもそれくらいはすると思っていたぞ」
シナコとミカヅキの前にセクヤ王が現れる。
「ぐ、愚兄」
「兄を愚兄呼ばわりとは。やはり私はお前が嫌いだよミカヅキ」
「余もお前が、嫌いだ。民を苦しめる、政策ばかりし、なおかつ、全ての責任を、余のせいにしようとは。そこまでおちぶれた、とは、思わなんだぞ」
セクヤはミカヅキに近づくと
「なんとでもいえ。民など私達王族のために存在するのだ。人権などない。そして今からお前は全ての責任をおって死んだことになる。私の計画の為にな!」