絶望
「オーキ神父ねぇ。コウタや異世界人の連中が言ってたやつか」
キヅラはサンサに言うとサンサは
「そう、じゃ。あやつは、わしがまだ、冒険者、殺しを、していた時に、一度会ってな。その時は断ったんじゃが、なぜか、こんな老いたわしにも声をかけてきてな。じゃから、わしは」
「そこの弱っている老ぼれ。お前はまだ死ぬことは許されない」
キヅラの背後から誰かが近づき2人に言う。
「お、お前は」
「やぁ。久しぶり、って覚えてるかな」
「覚えてるわよ。あんたはアキラと一緒にいた男!」
「そう。アキラと一緒にいた男、名前はクナンだよ」
クナンはキヅラに名乗るとキヅラはサンサに背中を見せ
「クソジジイ。私達の前に二度と現れるな。それで生かしてあげるわ」
「ふ、ふおっふお。敵を、庇うのか?お前さんはあまいのう」
「すきで庇うんじゃないわ。ただこの男が今のタイミングで現れるのはおかしい。そしてあんたを殺すのはダメだと言った。ということは弱ったあんたに用があるということ。違うかしら?」
サンサのことを言った後キヅラはクナンに聞くとクナンは
「よくわかったね。まぁお前を倒すことはぞうさもないし、そいつを弱らせるのもやろうと思えばできるけどそいつは私が相手をするよりはお前にやらせた方がスムーズにすむと思ってね。だけど邪魔をするなら遠慮しなちよ」
クナンはキヅラに近づきキヅラを触ろうとするとキヅラの近くにいたはずのクナンはサンサの近くに立っており、サンサの剣がクナンの腹部を貫いていた。
「うぐっ、」
「ごふぉぉ!」
サンサとクナンは互いに地面に血を吐く。
「クソジジイ!なんで私を庇う!」
「ふ、ふおっふぉ。お前さんには、仲間ができたんじゃろ。ならそいつと、生きると、いい。生きるのに飽きたわしがこいつの相手をしてやる、からのう。どうせ、おいさき短い命、最期は仲間だった奴をかばう、くらい、いいじゃろ。最期に、会えて、よかっ、た。お前さんとやれてよかっ、たよ。はやく、いけ」
キヅラはサンサに言われた後、キヅラはサンサの言うとおりにコウタ達のもとに急いだ。
「ふ、ふお、ふ!」
「余計な、ことを、してくれたな。私の腹を刺すなど。貴様の異能はもらう。そして貴様は人間としては死なせん」
キヅラが去って数分後、クナンはサンサの体の前にカードを出すとサンサから何かを吸い上げ、吸い上げた後にクナンはサンサに触れ
「魔物に変化しろ」
クナンはサンサに触れて言った後サンサの体は黒い何かへと姿を変える。
「お前にはしばらく生きてもらうぞ。その姿でな」
クナンは魔物に変化させたサンサを連れキヅラが向かったほうとは反対方向へ向かった。