表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
107/460

サンサ・マンサ

「コウタ。ここは私に任せてシナコと行きなさい」

「大丈夫なのか?おまえ1人で」


 俺はキヅラに聞くとキヅラは生意気そうに


「私よりだいぶ生きていない人が私のことそんな心配するんじゃないわよ。大丈夫。けじめをつけるだけだから。だから私にやらせなさい」


 けじめをつけるなら確かにキヅラに任せた方がいいかもしれない。だが嫌な予感もするしどうした方がいいか・・・。

 俺が悩んでいるとキヅラは大きな声で


「さっさと行け!シナコ!コウタのこと任せたわ!」


 キヅラはシナコに言うとシナコは俺の手を握り


「ちょ、シナコ!」

「大丈夫よコウタ。それにあなたの仲間なら彼女信頼してあげなさいよ。強いんでしょ」

「そう、だな。キヅラは俺なんかより強いはずだからな。俺たちも進もう」


 俺は俺たちの前に立った爺さんをキヅラに任せて更に奥へと進んだ。




 コウタ達が先に進んだ後キヅラとオーキ教の三戦士の爺さんはむきあう。


「さっさとやろうかクソジジイ。お前とはこうして向き合っているだけでも時間の無駄よ」

「ふおっふお!そりゃひどいのう!それに昔のようにわしの名を呼んでくれていいんじゃよ?サンサ・マンサとな。もしくはサンかマンサと」

「うるさい。お前とはそんな気安くする立場でもない。とっとと死ね」


 キヅラは服の胸部分からクナイを取り出し、サンサに向けて投げつける。サンサは杖を前に出してキヅラのクナイをはじき


「ふおっふお。せっかちなところは変わらんのう。じゃがまぁ普通に戦ってやるかのう。わしの異能はもはやわしの体が耐えてくれるかわからんからのう」


 サンサは杖の先端部分を持つと地面につけていた側のものを地面に投げつける。


「抜けめのない男。そういうとこだけは昔は好きだったわ。今はもう大嫌いとしか思えないけど」

「ふおっふお!あまり嫌いとか言わんといてほしいのう。事実だとしても傷つくわい!」


 サンサはキヅラに接近し杖の先端が刀になっている武器で斬りかかってくる。


「腰が痛いんじゃないのかよ!クソジジイ!」

「ふおっふお!激痛じゃがこれくらいの痛みなら異能を使った時の痛みに比べれば大したことないのう!」

「ドMかよ!」

「そんな難しい言葉言われてもわしは年寄りじゃからわからんのう!」


 キヅラも剣でおうせんし、サンサと激しくうちあう。キヅラは隙を窺いながらサンサに触れようとしていたがサンサはキヅラが触れようとした際に必死に避けていた。


「避けるんじゃないわよ」

「避けるに決まっておろうが。貴様は負の方しかわしに入れんじゃろうが。これ以上老化したら流石に死ぬわい」

「ならさっさと使えばいいじゃない。結果だけを残す異能を」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ