サンサ・マンサ
「コウタ。ここは私に任せてシナコと行きなさい」
「大丈夫なのか?おまえ1人で」
俺はキヅラに聞くとキヅラは生意気そうに
「私よりだいぶ生きていない人が私のことそんな心配するんじゃないわよ。大丈夫。けじめをつけるだけだから。だから私にやらせなさい」
けじめをつけるなら確かにキヅラに任せた方がいいかもしれない。だが嫌な予感もするしどうした方がいいか・・・。
俺が悩んでいるとキヅラは大きな声で
「さっさと行け!シナコ!コウタのこと任せたわ!」
キヅラはシナコに言うとシナコは俺の手を握り
「ちょ、シナコ!」
「大丈夫よコウタ。それにあなたの仲間なら彼女信頼してあげなさいよ。強いんでしょ」
「そう、だな。キヅラは俺なんかより強いはずだからな。俺たちも進もう」
俺は俺たちの前に立った爺さんをキヅラに任せて更に奥へと進んだ。
コウタ達が先に進んだ後キヅラとオーキ教の三戦士の爺さんはむきあう。
「さっさとやろうかクソジジイ。お前とはこうして向き合っているだけでも時間の無駄よ」
「ふおっふお!そりゃひどいのう!それに昔のようにわしの名を呼んでくれていいんじゃよ?サンサ・マンサとな。もしくはサンかマンサと」
「うるさい。お前とはそんな気安くする立場でもない。とっとと死ね」
キヅラは服の胸部分からクナイを取り出し、サンサに向けて投げつける。サンサは杖を前に出してキヅラのクナイをはじき
「ふおっふお。せっかちなところは変わらんのう。じゃがまぁ普通に戦ってやるかのう。わしの異能はもはやわしの体が耐えてくれるかわからんからのう」
サンサは杖の先端部分を持つと地面につけていた側のものを地面に投げつける。
「抜けめのない男。そういうとこだけは昔は好きだったわ。今はもう大嫌いとしか思えないけど」
「ふおっふお!あまり嫌いとか言わんといてほしいのう。事実だとしても傷つくわい!」
サンサはキヅラに接近し杖の先端が刀になっている武器で斬りかかってくる。
「腰が痛いんじゃないのかよ!クソジジイ!」
「ふおっふお!激痛じゃがこれくらいの痛みなら異能を使った時の痛みに比べれば大したことないのう!」
「ドMかよ!」
「そんな難しい言葉言われてもわしは年寄りじゃからわからんのう!」
キヅラも剣でおうせんし、サンサと激しくうちあう。キヅラは隙を窺いながらサンサに触れようとしていたがサンサはキヅラが触れようとした際に必死に避けていた。
「避けるんじゃないわよ」
「避けるに決まっておろうが。貴様は負の方しかわしに入れんじゃろうが。これ以上老化したら流石に死ぬわい」
「ならさっさと使えばいいじゃない。結果だけを残す異能を」