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アーブルル王城

 俺たち城攻め組はアーブルル王城の前に着くと門番には騎士団の騎士らしき者が門を守っていた。


「あいつらまだオーキ教に従うのか。イージスの部下か?あいつは死んだんだからとうに逃げればいいものを」


 俺は門の騎士を見ながらぼやいているとマルセが前に出て


「ここは私に任せて」


 マルセは前に出た後門に近づき門の前で遠慮なく爆炎を使う。爆炎をみてびびった門番の騎士は慌てながら中に逃げていった。

 マルセって意外と大胆だなぁ。


「行きますよ。この方が雑魚も集まるでしょうから時間の短縮もできます。私とチウルスで敵をひきつけるのでコウタさん達はお先にお進みください!」


 マルセの後をおい、城の中に入った俺たちにマルセは言うとチウルスはマルセに近づき


「コウタにいちゃん!ここはチウ達に任せてなの!」

「わかった。2人とも無理はするなよ!」


 俺は2人に入り口に集まった騎士達を任せて俺たち3人は先に進む。階段を登り二階の廊下を進んでいると


「ようやくきたのかの。しかし随分と少人数とはわしらをバカにしておるの。でも年寄りには優しいということで不問としてやるかのう」


 廊下の前に立つ杖を支えとしている爺さんが俺たちに言う。杖を支えとしている爺さんの姿を見てキヅラが


「まだ生きてやがったの。クソジジイ」


 クソジジイ?キヅラはこいつの知り合いなのか?


「ふおっふおっ。何十年ぶりかのう。キヅラ。わしはおまえさんに会いたかったぞい」

「私は2度とおまえには会いたくなかったわ。さっさとおいてしんでくれたらよかったのに」

「ふおーっふおっ。あの時はわしも油断していただけじゃからのう。まさか信用していた仲間に裏切られるとは思わなかったからのう」


 仲間?キヅラとこいつが?どおりでさっきからキヅラは不機嫌そうな顔をしているわけだ。


「私は2度とあんたに会いたくなかったわ。なるほど。確かにオーキ教の三戦士は厄介と呼ばれるわけね」

「キヅラはやつと知り合いなのか?」


 俺はキヅラにあらためて聞くとキヅラは


「そうね。私の異能で一度若返らせたことがあるクソジジイよ。私はその時のことを死ぬほど後悔してる。こいつのせいでゴールン都市が、ギルドがなくなりかけたことがある。冒険者を殺しまくられたせいで」


 冒険者を殺しまくった?あの爺さんが?


「懐かしいのう。それにあの時は若い体じゃったからかなり楽しかったのう。しかしまさかあの時油断して一気に老化させられるとは思わなんだが」


 俺たちの前に立つ爺さんは顎ひげを撫でながら楽しそうに言った。

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