クリムゾン・マルセ 2
「あ、そうだ。クズシ。村長には私の呪いが治った事を言うだけでいいから。今しばらくはここに1人で暮らすわ」
マルセはクズシに言うとクズシは驚き
「え、なんでだよ。せっかく治ったなら村に」
「ごめん。矛盾してるかもしれないけど今私は村の人達の役には立てない。私が呪いもちになってしまったことは悪かったとおもうわ。誰がなるかもわからないものだけど。でもね。私が呪いにかかった瞬間みんな手のひらをひっくり返して私を迫害し続けた。だから私は村のために今は尽くそうとは思えない」
それはわかる。こんな村のはずれに結界で閉じ込められていて呪いがなくなった瞬間手のひらをかえされたなら尽くそうとは思えんだろ。
「んー。とりあえず村長には伝えるよ。でも村にはしばらくは帰ってこれないって言っておくね」
「助かります。私もしばらくはここら辺に住んでますので2人ともたまにはあそびに来てくださいね」
マルセは俺とクズシに言い、マルセと別れた後結界の異能を使っていた冒険者に
「あ、もう結界は貼らなくても大丈夫ですよ。彼女はもう大丈夫ですから」
「え?何を言ってるんですか?呪いもちですよ?」
「彼女は呪いもちではなかったから大丈夫だ」
クズシは結界の異能をもつ男に言うが、男は「は?」としか言わない。
「だから大丈夫だってこちらからの依頼は終わり!村長には俺から伝えておくから」
「いやいや勝手なことをされては困ります。また結界を張るのでおふたかたは少々どいていただけると嬉しいです」
結界の異能をもつ男がいうとクズシは腰にぶら下げていた剣をぬき
「おい。結界はもういらないと言ったはずだ」
「それをあなたに決める権利はない。僕は村長からの依頼を受けている。だから村長から依頼オッケーと言われるまでは僕はここで仕事をする」
結界の異能をもつ冒険者はクズシに言うとクズシは呆れて
「なら好きにするといいよ。とりあえず村長にはマルセはもう害はないことを伝えるから。それじゃ」
クズシが結界の異能をもつ男に言うと俺はクズシについていきながら村に戻った。
村に着いた後俺はその日マルセの呪いを異能で喰った反動か体がやけにあつくヤバい状態だった。
「大丈夫かコウタ。今日はもう疲れたろ。休むといいよ」
「お、おう。ありがとう。それじゃお言葉に甘えさせてもらうよ」
俺はクズシとゆっくりクズシの家に向かい、クズシの家に着くと「ここで寝るといい」と空いてるスペースのような場所を指してクズシがいい、俺は言われた場所に倒れ込むとそのまますぐに眠ってしまった。