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EP.5サチの考え

フク視点


オレたちはサチに誘導されさっき行った洪水の時のための地下空間に来た

「ここならとりあえずは安全でしょう」

サチに安全だと言われふと思ったことがあった

「怪物ってどこから出てきてどこにいるんだろう」

すると、サチが「少なくとも現代の生物ではないわ」と言った

「私が見た限りだと昔の生物だと思うけど…そんなことないか、忘れて」

「もしかして異世界から来た生物とか!そしたら面白そう!」

「殺されかけてるのに随分と楽しそうね」

「だって異世界だぜ!もし怪物が異世界から来てるならオレらもいけるじゃん!みんなも異世界に行ってるのかも!」

「発想が突飛だな、フクらしくていいんじゃないか」

「だろ!ラクも異世界行きたいだろ」

「そうだな、異世界で一人でスローライフとかも楽しそうだな」

「ほら、そんなこと言ってないで、物資が何もないんだから行きましょう」


ーーーー▷▷▷▷


オレたちはまたさっき行った店へと向かった

「あるにはあるがもう今日の分しかないな、また次からは他のところを探そうか」

オレたちは食料、懐中電灯、マッチなど必要なものを持って戻った


サチ視点


物資を持って帰りながら考えていた

怪物はどこからきたのか、何のためにきたのか、そもそもあれはなんなのか

昔の生物とフクに言ったがあれはあながち間違いではないのか?

でもそれだとしたらどうやって来たのか

光の速さに近い速度で動くことが出来るならば理論的には現代にくることができるがそんなことができる生物は見たことも聞いたこともない、あるとするならばそれこそ異世界の生物だろう

「異世界かー」

「なになに姉ちゃんも異世界に行きたいの?」

「そんなことないわよ、大体異世界はどんなものかもわからないし」

「へー、じゃあもし自分の思うような異世界だったら行ってみたいのか?」

「そうね、そんなものはないと思うけれど」

自分の思うような異世界そんなものはない

人の思いは時によって変わっていく

子どもの時になりたかったものが大人になるにつれ変わっていったりなくなったり

私もなりたいものがあった、しかしあらゆる人に否定されてきた、それを一人だけ肯定してくれる人が母だった

そうだ、母を探さなければ、この世界で一人だけ私の夢を肯定してくれた人

ラクは怪物が襲ったあと人々がどこへ行ったか見てないと言っていた

少なくともここらへんにはいないだろう。

いたとすればここの人はどこへいるのか。

世界の人々はどこへ行ったのか。

怪物がいる中そう簡単に遠くへは行けないだろう。

しかし襲われたのが関東だけであったら?

なぜ私は世界中が襲われたと思っていたんだ…。

北海道や沖縄、海外は襲われておらず、襲われた人々はそっちへ逃げたのかもしれない。

母の実家は大阪だった、逃げるならそっち方面だろう。

そうと決まれば行こう、二人がついてこなくても私だけでも行こう


ーーーー▷▷▷▷


「ん、いいじゃん!探しに行こう!」

「ちょっとフク、そう簡単に決めない方がいいわよ、そもそもいると決まったわけじゃないんだから」

「いや、いる可能性があるなら行ったほうがいいに決まってるじゃん」

フクはきょとんとしていた

「ふふっそうね」

「姉ちゃん、笑った!いつぶりかなー笑ったの、もっかい笑ってよ!」

「はいはい、でラクはどうする?」

「俺は…」

ラクは俯いている。

「そうよね、私の問題だもの、私で解決するわ」

「ちょっと姉ちゃんオレも行くんだよ」

「二人に話したいことがある」

「「ん?」」

「どうしたの?」



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