EP4.ねずみ
フク視点
オレたちは物資を取りに外へ出ていた
「どこに行くの?」
「とりあえずはもともとコンビニだったところや民家だな、それがダメだったらまた考える」
「OK、でもこの辺にもともとあった店とかわかるの?」
「もともと、ここらへんに住んでいた」
「なるほろー」
「さて行くぞ」
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オレたちはもともとコンビニがあった場所に行き、食料を調達した
「よし、これで十分だろう」
「ボクたちは人を探すがラクはどうする?」
「俺は先に戻る」
「わかった」
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「どこを探すのー?」
「まずは洪水を止めるためにあった地下空間に行こう」
「おっけー」
少し歩いたあと平田さんが急に「ここだ」と言った
中に入り確認してみると、、、
「だーれもいないねー」
「ここにいないとなると、どこにいるのかしら」
「もともと学校だった場所やラクと同じく下水道に隠れているかもな、最悪の場合は全滅か…」
「そうなっていないことを祈りましょう」
「よし、とりあえず今日は下水道に戻ろう」
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3人で戻っていきマンホールを開け、怪物に見つからないようにマンホールを閉めて中に入るとラクが走っていた。
「お前ら逃げろ!」
「ど、どうした!?」
「ねずみだ!あいつらは怪物だった!」
「な、くそ、早く登れ!」
「ダメだ!マンホールを開ける時間はない!」
オレたちはラクがきた方向の逆に急いで逃げていた
だが
「ダメだこっちからも来た!」
反対からもねずみが来てしまった
「昨日使った火はないのか!?」
「あいにく拠点に置いてきている」
「こんなねずみくらい余裕だよ!」
「ダメ、フク戻って!」
サチに服を引っ張られた
「ちょ、姉ちゃん、なに!」
「あれを見なさい」
指をさした方向を見るともともとオレがいた場所コンクリートにねずみが噛み付いていた
「なんだ、別に…な!?」
コンクリートが砕けていた
「噛む力が異常だな」
「こ、これどうする!?」
「今ここで止まっている間もやつらは増えている、今もざっと100匹はいる」
「は!?どどどどうする!?」
「はぁ、お前らここから逃げろ」
「平田さん!?」
「お前らは子どもだ、大人に任せろ!俺がヘイトをかう、その間に横から逃げろ」
「え、ちょ、平田さん!待って待ってオレらだけ逃げるのやだよ!」
「ラク!フクを投げる!」
「え!ちょ、え!」
「わかった、サチ大丈夫か」
「えぇ、大丈夫よ」
「よし、行け!」
二人は一斉に駆け出したそして平田さんは
「行くぞ!」と言ってオレを投げた
「うわぁぁ」
そしてラクがキャッチしたそしてそのまま走った
「平田さん、平田さーん!」
「静かにしろ、平田が引きつけているんだ、こっちにねずみがきたら平田の覚悟を踏み躙ることになる」
「んぐ、くそ、オレも走るよ」
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少したちオレたちは下水道から脱出していた
平田さんが引きつけたあとも一定数ねずみはついてきていたがオレとラクでなんとか蹴散らした
「平田さん…」
「私たちを逃がしてくれたのよ、心配するのはいいけど、感謝をしておきなさい、大丈夫、平田さんとはまた会えるわよ」
そう言ったサチの手は震えていた
「バチーーン」
俺は自分の頬を平手で叩いた。
「き、急にどうしたの!?」
「気合入れた、平田さんが逃がしてくれたんだ、これからも生き残る」
「そうだな、俺たちは拠点を失ったんだ」
「とりあえず拠点を探そう」
「あ、それならいい場所があるわ」